2012年11月10日(土)に,ホテルフロラシオン青山(東京都港区)にて標記会が開催され,全国から約60名の女性歯科医師が集まった.
会長の林美穂氏(福岡県開業),東日本支部長の天川由美子氏(東京都開業)の挨拶の後,会員5名の発表が行われた.まず,関根桂子氏(埼玉県開業)が「予防型総合歯科医院としての取り組み」と題し,自院においてメディカルトリートメントモデルに則った予防管理システムを導入し運用している様子と,小児の予防管理症例を紹介.
西隈千恵氏(福岡市・勤務)は,再生療法やLOTを併用した歯周治療の2症例を発表した.
口腔外科医としてのキャリアをもつ山田陽子氏(東京都開業)は,CTとガイデッドサージェリーを用いて行っている最近のインプラント症例を発表.ガイデッドサージェリーの問題点とその対処法についても言及した.
豊田留美子氏(大阪市開業)は,「歯周組織の安定に寄与する付着歯肉の重要性」として,健全な歯肉の維持と歯肉退縮防止のため遊離歯肉移植術や矯正的挺出を行った症例を供覧した.
最後に,久野麻弓氏(佐賀県開業)が「機能的な咬合を考慮した総義歯による咬合再構成」と題し,下顎位,咬合高径,咬合平面や人工歯形態をパイロットデンチャーで検証しながら治療を進めた症例を発表した.
いずれも資料がしっかり提示されまとまった内容の発表で,会員のレベルアップと結束が表れた総会であった.