Ishiyaku Dent Web

歯科医師・歯科技工士・歯科衛生士のポータルサイト

第11回日本口腔筋機能療法(MFT)研究会開催される

2012年11月8日(木),津田ホール(東京都渋谷区)にて「口腔機能を育てるMFT」をテーマに標記研究会が開催された.                                              本研究会は,口腔筋機能療法(Oral Myofunctional Therapy:MFT)に取り組む歯科医療職の知識の向上・情報交換等を目的に開催されるもので,歯科医師,歯科衛生士を中心とする多くの参加者を集めた.

MFT1.JPG
 午前の部「DHタイム」では,「これだけは知っておきたいMFTのポイント」と題して,花田三典氏(神奈川県・大野矯正クリニック),寺田典絵氏(東京都・オーラルデザイン下北沢・矯正歯科)が登壇.花田氏は「MFTのモチベーション “やる気”を引きだし“続ける”を支援する試み」として,患者さんの性格や生活環境,保護者の協力体制などに合わせたMFT継続のための取り組みを,アプローチのポイントや使用している媒体等の紹介も併せて解説した.また,寺田氏の講演「舌拳上の必要性」では,嚥下反射のに不可欠である舌拳上の獲得のためのレッスンの実際が紹介された.

 つづく特別講演「口腔機能の発達」では,弘中祥司氏(昭和大学歯学部スペシャルニーズ口腔医学講座口腔衛生学部門)が,小児の口腔機能の発達について概説.吸啜や舌の感覚などがどのような過程を経て獲得されていくのか,豊富なビデオ資料を用いて解説を加えた.

MFT3.JPG
午後の部では,シンポジウム「口腔機能を育てる MFT」が行われ,茂木悦子氏(東京歯科大学歯科矯正学講座)は“摂食・嚥下・咀嚼を育てる”矯正歯科医の立場から,山下夕香里氏(昭和大学歯科病院口腔リハビリテーション科)は,“発音を育てる”言語聴覚士の立場から,高田綾子氏(東京都・ふなき矯正歯科)は“笑顔を育てる”歯科衛生士の立場から,口腔機能の育成について言及.近藤氏は,“歯並びと口腔の機能は連動している”として,歯の誘導と食事指導の両輪で口腔機能の育成に取り組んでいくことの重要性を強調.山下氏は子どもの発達の各段階における構音機能の発達について,髙木氏は診療室で行うスマイルトレーニングの実際を紹介した.

MFT2.JPG
 その他,歯科衛生士同士がMFTに取り組む上での疑問点を共有し,議論を深める「ラウンドテーブルディスカッション」「ポスターセッション」「一般口演」なども行われ,活発な議論が多く交わされた.

■他のニュース記事をさがす

日付から記事をさがす
<2024年4月>
31123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
2829301234
567891011
キーワードから記事をさがす

人気の歯科書籍(キーワード別)

歯科雑誌 最新号