Ishiyaku Dent Web

歯科医師・歯科技工士・歯科衛生士のポータルサイト

日本歯科大学・ハーバード大学 歯周病学卒後研修コース 歯科衛生士セッション開催される

 

 去る825日(土),26日(日),日本歯科大学生命歯学部(東京都千代田区)にて標記コースが開催された.本コースは,日本歯科大学生命歯学部が主催し,ハーバード大学歯科医学部が協力する全10回(+ハーバード大学ユニット研修期間1週間)の歯科医師を対象としたコースだが,この二日間は歯科衛生士に向けた「プラークコントロール」「歯周基本治療」についてのプログラムが設定され,20名の参加者に対し,主催校の教員(歯周病指導医,認定歯科衛生士含む)が指導にあたった.

 二日目は「歯周基本治療」についての講義と実技実習が行われた.まず「歯周基本治療における動機づけ~説得と納得のコミュニケーション」と題し,野村正子氏(同大学東京短期大学)が心理学的な見地も含め,事例研究から歯周治療におけるモチベーションについての考察・講義を行った.

 続いて関野 諭氏(同大学生命歯学部歯周病学講座)は「歯周基本治療における歯磨剤と洗口剤」「歯肉縁下へのノンサージカルセラピー(SRPによる非外科処置)」「歯肉縁下へのインスツルメンテーションとFMD」について解説.基礎研究や文献考察をふまえた科学的なプラークコントロールの有効性,歯科衛生士が担う,インスツルメンテーションによる歯周病治癒に必要な条件,それらを成功させるための術者側の要件や患者側の要件について整理.その他にも,レーザー治療やフォトダイナミックセラピー,プロバイオティクスなど,歯周治療の臨床現場に新たに登場しつつある手法についても費用対効果の視点も含め紹介しその有効性についても解説した.

 午後には同校の実習室にて,特にインスツルメンテーションが難しい部位(根分岐部を有する上下顎臼歯部)のプロービング,手用スケーラーおよび超音波スケーラーを用いたSRPの実技実習が行われ,参加者一人ひとりに対し講師陣がていねいに指導にあたった.そのほかにも,効果的な診療補助のために,歯科医師によるEr:YAGレーザーの実演が行われ,歯科衛生士参加者へのきめ細やかな指導が行われるなど,「プラークコントロール」「歯周基本治療」について総合的・多角的に学べるプログラムが組まれた.

 

日歯実習IMG_1582.jpg

SRP実習の様子

■他のニュース記事をさがす

日付から記事をさがす
<2024年4月>
31123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
2829301234
567891011
キーワードから記事をさがす

人気の歯科書籍(キーワード別)

歯科雑誌 最新号