1月25日(日),標記シンポジウムが約400名の歯科衛生士,歯科医師を集め開催され,村上恵子氏(村上歯科医院・東京都)をコーディネーターに,川崎律子氏(原田歯科医院・新潟市),鍵和田優佳里氏(小林歯科医院・東京都),塩浦有紀氏(熊谷歯科医院・東京都)の4名のベテラン歯科衛生士が登壇した(於:東京都千代田区・東京国際フォーラム).

午前中の講演では,まず川崎氏が,「小児期から思春期の対応~口腔から見えるこどもの生活:ライフステージの特徴を理解する~」と題して,生涯にわたる健康習慣の礎となる小児期への対応,来院の機会の減少やかかわり方の難しさなどといった課題が多い「思春期」の患者さんへのアプローチの方法を,臨床例を交えて解説.
続く午後には,鍵和田氏から,「歯周病罹患者の健康回復と維持」と題して,おもに成人,特に歯周病罹患患者への対応を中心に,検査からSPTに至るまでのそれぞれの過程において,何をよりどころにしてアプローチ方法を考えていくかを症例を通して供覧した.

また,午前・午後の2回にわたって行われた,塩浦氏によるディスカッション&ケースプレゼンテーションでは,会場の参加者にマイクを渡し,講師と参加者が双方向で意見交換を行うという画期的な試みがなされ,スクリーンに提示された各症例のポイントとなる場面において「皆さんは何が問題だと考えますか?」「どのように対応しますか?」など,参加者の意見や感想を直接講師が尋ね,講師がコメントを加えるという展開で議論がより深まっていった.

マニュアル的な対応を超えて「考える」歯科衛生士となるためには何が求められるのかが,専門知識や臨床における姿勢,技術,コミュニケーションといったさまざまな角度から語られ,歯科臨床の奥深さと「歯科衛生士」という仕事のさらなる可能性を感じる1日となった.
なお,同シンポジウムは東京・大阪の2会場で行われ,次回は2009年2月8日(日)に梅田ステラホール(大阪市北区)にて開催される.