1月12日(祝),シェーンバッハ・サボー(東京都千代田区)にて,石川知弘氏(静岡県開業),北島 一氏(静岡県開業)、福西一浩氏(大阪府開業),船登彰芳(石川県開業)、南 昌宏氏(大阪府開業)による新たなスタディー・グループ,5-D Japanの発足記念講演会が開催された.
最初に5氏が並んで登壇し,代表して福西氏が開会挨拶を行い,それぞれが今まで所属し,研鑽を積んできたスタディ・グループの垣根を超え,新たなディスカッションの場を造ることを目的として,5-D Japanを設立したと述べた.
開会挨拶に続き,午前中は福西,北島の両氏が講演を行った.
トップバッターの福西氏は「Before Selecting Implant ~歯牙保存の立場から~」と題して講演を行い,インプラントの予知性の向上を認めながらも,歯根膜を有するという天然歯の優位性を説き,歯牙の保存にこだわった治療を行い,長期に良好な経過を示す症例を提示した.
続いて登壇した北島氏は「包括的治療に必要なPeriodontal Tissue Management Strategy」をテーマに講演.切端レベル・歯肉レベル・骨レベルを常に考慮することの大切さを述べるとともに,臨床例をもとに,治療オプションの選択基準を解説した.

福西氏

北島氏
昼食休憩の後,船登氏から同会の今後の活動予定が紹介された.氏によれば,インターネット上のコミュニティ,5-D Community Centerの運営,年間160時間に及ぶ研修会の開催,歯科器具・材料の情報提供・販売などが計画されているとのこと.また,2009年の研修会はすでに募集定員に達したとのことであった.

船登氏

石川氏

南氏
活動説明の後,船登氏は「4Dコンセプトに基づいた審美インプラント治療」と題して講演を行い,先ごろ,石川氏と共に著した『4-Dコンセプトインプラントセラピー』の内容を元に,従来から氏が提唱する,3Dimensional Implant PlacementにTimingを加えた治療計画の立案が大切であることを述べた.
続いて登壇した石川氏は「インプラント周囲組織の審美的再建」をテーマに,前歯部の多数歯欠損により,機能・審美の両面で大きな障害を抱える患者に対し,骨組織,軟組織の再生とインプラント治療の適切な組み合わせにより,自然な外観と機能の回復を図った症例を提示した.
最終演者を務めた南氏は「修復物に自然感を与えるために」と題して講演し,患者のQOLを高めるために,より自然な修復物を,より少ない介入で実現させる重要性を説き,あわせて,現在注目を浴びているセラミック修復について,材料(製品)別の使い分けを具体的に解説した.
エンド,ペリオ,インプラント,審美補綴などの各分野で知名度の高い5氏の集結とあって,全国各地から600人を超える参加者が集まり,今後の同グループの発展を予感させる会となった.
