救急看護 急性期病態にある患者のケア

目次

商品情報
I 救急医療と看護
 1.わが国の救急医療のあゆみ ……(明石惠子)
  1 救急医療体制と看護
    1) 終戦から昭和30年代
    2)昭和40年代
    3)昭和50年代
    4)昭和60年代から現在
  2 救急医療の特性
    1)21世紀における救急医療のあり方
    2)対象の特徴と救急医療の不採算性
    3)救急医療における法的問題
 2.救急看護の特徴
  1 救急看護とは  (礒辺満子)
    1)救急看護の特徴と看護の役割
     ―緊急度・重症度 患者の情報が少ない 臨機応変な対応 危機状況への対応 プライバシーの保護と守秘義務 救急におけるターミナルケア チームワークと調整
    2)救急ナースの教育と健康管理
  2 救急看護体制
    1)部署別にみた看護管理 (礒辺満子)
     ―(1)初療外来
     [受け入れ準備 受け入れ時の対応 記録]
     ―(2)救急病棟
     ―(3)救急ICU
     ―(4)救急手術室
    2)救急部門のベッド管理と病院間の転送 (礒辺満子)
    3)特徴的な看護管理
     (1)救急領域における感染管理 (原 澄子)
     ―感染症と感染管理の変遷 病院感染 ICUの患者の特徴 スタンダードプリコーション サーベイランス
     (2)事故管理・危機管理 (田口吉子)
     ―看護婦の業務範囲 医療事故の発生原因 実践の場で発生しやすい事故 看護婦・士による事故発生要因 リスクマネージメントと事故防止 教育 事故発生時の対処 コラム:用語
     (3)緊急検査 (磯由美子)
     ―血液ガス分析 輸血検査 末梢血検査 電解質検査 生化学検査(血液) 心電図 画像診断 髄液検査 特殊検査
     (4)輸血管理・薬品管理……(藤田昌久)
     ―輸血管理 薬品管理
     (5)患者死亡時の対応 (藤田昌久)
     ―患者の状況と対応 家族の状況と対応 死後の処置
    4)院内救急 (竹内美恵子)
     ―一般病棟における,救急対応のための体制づくりと教育
     [救急物品の整備 救命処置のトレーニング 急変のおそれに対する予測的アセスメント 報告 記録]
 3.救急患者対応の特徴
  1 観察
    1)観察の基礎 (臼井千津)
     ―(1)バイタルサインの観察
     ―(2)観察と時間軸
     ―(3)観察とモニタ類
     ―(4)心理面の観察
     ―(5)原因不明な患者の観察
     ―(6)「観察したこと」を活用する
    2)救急看護における観察とその特徴 (臼井千津)
     ―(1)緊急度・重症度
     ―(2)トリアージ(triage)
     ―(3)救急看護の観察の特徴
     [意識 呼吸 脈拍,心拍 血圧 体温]
    3)救急医療におけるフィジカルアセスメントの意義 (大岡良枝)
     ―(1)初期アセスメント
     [呼吸 循環 全身状態と意識状態の観察]
     ―(2)二次アセスメント
     [情報の収集 身体診査(フィジカルアセスメント)]
    4)モニタリング (藤原正恵)
     ―(1)呼吸
     [パルスオキシメータ カプノメータ 人工呼吸器に内蔵されている呼吸モニタ]
     ―(2)循環系
     [心電図モニタ 観血的動脈圧モニタ 中心静脈圧モニタ スワン・ガンツカテールによるモニタ]
     ―(3)脳神経
     [頭蓋内圧モニタ 内頸静脈酸素飽和度]
  2 情報収集 (多久和喜子・中村文恵)
    1)救急領域における情報の特徴
    2)救急領域における情報収集と手段
     ―(1)情報収集のポイント
     ―(2)報収集の手段
     ―(3)情報の整理と把握
  3 記録 (多久和喜子・中村文恵)
    1)記録とは
    2)救急領域における記録
    3)記録の実際

II 救急患者と家族のケア
 1.救急疾患と患者の特色 ……(藤原美津恵・高橋章子)
    1)救急疾患の特色
     ―(1)不慮の事故,災害としての発症が多い
     [突然の発症が多く,患者の心身の苦痛が大きい 患者情報に不明な点が多く,医療展開に支障をきたすことがある 感染に関する情報がない 夜勤帯の発症が多い]
     ―(2)生命の危険を伴う患者が多い
     [CPAOA 脳死DNR]
     ―(3)自殺企図患者
    2)救急患者の特色
     ―(1)自分の意思によらない搬入
     ―(2)未知の体験による患者の身体的苦痛と不安
     ―(3)医療を拒否する患者
     ―(4)家族への連絡がとりにくい患者
     [旅行中の患者 身寄りのない患者 外国人の患者]
     ―(5)警察との連携が必要な患者
     [虐待を受けている患者 突然死の患者 犯罪や事件に関連する患者]
    3)治療展開の特色
     ―(1)治療が積極的で侵襲が大きい
     [各種モニタの装着とICU管理 特殊治療と合併症のリスク]
     ―(2)治療の限界
     ―(3)経済的負担
 2.集中治療における日常生活ケア ……(丸山美津子)
    1)看護婦・士に求められるもの
    2)ICU看護の基本
    3)ICUにおける患者の日常生活とは
    4)気づき=感性を育てる
    5)予測性・準備性・即応性
    6)家族援助の実際
    7)患者の日常性の確保に向けて
 3.患者と家族の心理 ……(早坂百合子)
    1)発症が患者や家族にもたらすもの
    2)危機状態にある患者や家族の支援
     ―(1)家族援助のための環境調整
     [ 物的環境 自由な面会 医師,看護婦・士からの説明]
     ―(2)家族援助の実際
     [救急外来における家族援助 入院後の家族援助]
    3)救急領域で適応される危機理論
 4.救急患者をめぐる倫理的問題 ……(山勢善江・山勢博彰)
    1)救急患者とインフォームド・コンセント
     ―(1)インフォームド・コンセントの定義
     ―(2)インフォームド・コンセントの概念
     ―(3)救急医療とインフォームド・コンセント
     ―(4)患者・家族の心理状態を踏まえたインフォームド・コンセント
    2)救急患者とQOL
     ―(1)QOLの概念
     ―(2)救急医療とQOL
    3)救急患者とDNR
     ―(1)DNRとは
     ―(2)救急患者に対するDNRの現状
    4)脳死とドネーション
    5)臓器提供と看護婦・士の役割
     ―(1)日本人の死生観
     [死に対する宗教観 遺体への思い]
     ―(2)家族と死
     [家族観 家族にとっての死の意味]
     ―(3)脳死患者家族への看護の特徴
     [患者主体の医療から家族主体の医療へのシフト 感情表出を促すケア 説得のケアではなく共感のケア キュアの終了とケアの継続]

III 救急治療
A.救急患者の主要病態とケア
 1.呼吸障害 ……(塩見一成)
  1 呼吸と呼吸障害
    1)呼吸とは
    2)呼吸障害と原因疾患
    3)呼吸不全とは
  2 呼吸状態のアセスメント
    1)呼吸状態の判定
     ―(1)正常な呼吸状態
     ―(2)異常な呼吸状態
     [呼吸数,深さの異常 呼吸リズムの異常]
    2)呼吸状態と関連する身体症状のアセスメント
     ―(1)主観的症状
     ―(2)視診で発見できる呼吸状態の異常
     [表情 頸部の状態 呼吸状態 胸郭の動き 姿勢 その他]
     ―(3)聴診で発見できる呼吸状態の異常
     ―(4)触診で発見できる呼吸状態の異常
  3 呼吸状態と他のバイタルサインの関連
  4 主な治療と看護
    1)救命のための対応
     ―(1)窒息
     ―(2)舌根沈下
     ―(3)気管内挿管
     ―(4)人工呼吸
    2)呼吸不全への対応
     ―(1)安静
     ―(2)呼吸指導
     ―(3)酸素吸入
     [投与方法 酸素投与中の看護ケア 酸素吸入の評価 酸素吸入の副作用]
 2.循環障害 ……(高田貴美子・伊藤 靖)
  1 循環と循環障害
    1)循環とは
     ―(1)循環の解剖と生理
     ―(2)心臓の機能と循環
    2)循環障害と原因疾患
     ―(1)心原性ショック
     ―(2)循環血液量減少性ショック
     ―(3)敗血症性ショック
     ―(4)神経原性ショック
     ―(5)アナフィラキシーショック
  2 循環状態のアセスメント
    1)循環状態の判定
    2)循環状態とバイタルサインの関連─異常状態の観察と緊急性の判断
     ―(1)血圧
     ―(2)脈拍
     ―(3)呼吸
     ―(4)体温
     ―(5)意識状態
     ―(6)皮膚の状態
     ―(7)尿量
    3)各種データからみたアセスメント
     ―(1)中心静脈圧
     ―(2)心係数
     ―(3)肺動脈楔入圧(PCWP)
     ―(4)その他
  3 循環状態と関連する身体症状のアセスメント─異常状態の観察と原因の推測
    1)胸部症状
    2)出血
    3)感染
    4)病歴と全身状態
  4 主な治療と看護
    1)救命のための対応
     ―(1)心原性ショック
     ―(2)循環血液量減少性ショック
     ―(3)敗血症性ショック
     ―(4)神経原性ショック
     ―(5)アナフィラキシーショック
    2)循環状態に異常をきたした患者のケア
 3.体液異常 ……(山勢博彰)
  1 体液と体液異常
    1)体液
     ―(1)体液の働き
     [物質輸送としての働き 水分出納の調節 酸-塩基平衡の調節]
     ―(2)体液の分布と量
     [TBWの分布 年齢・性別・体重による体液量の相違]
     ―(3)体液の組成
    2)電解質
     ―(1)ナトリウム(Na)
     ―(2)クロール(Cl)
     ―(3)カリウム(K)
     ―(4)カルシウム(Ca)
    3)体液,電解質,酸-塩基平衡の異常
  2 体液状態のアセスメント
    1)自覚症状と身体の観察
     ―(1)自覚症状
     ―(2)身体所見
     [皮膚と粘膜の性状 ツルゴール反応 浮腫の有無 頸静脈の怒張 循環動態の変化 呼吸状態の変化]
    2)検査所見
     ―(1)血液検査値
     [BUN/Cr比 ヘマトクリット(Ht)値]
     ―(2)尿検査データ
    3)1日の水分出納量
  3 体液異常のアセスメント
    1)浮腫
     ―(1)浮腫とは
     ―(2)原因と症状
     [全身性浮腫 局所性浮腫]
    2)脱水
     ―(1)脱水とは
     ―(2)原因と症状
     [水分欠乏性脱水 ナトリウム欠乏性脱水 混合性脱水]
    3)電解質の異常
     ―(1)ナトリウム値異常
     ―(2)カリウム値異常
    4)酸-塩基平衡の異常
  4 主な治療と看護
    1)浮腫の治療と看護
     ―(1)一般的治療
     ―(2)利尿剤の投与
     ―(3)血液透析または血液浄化法
     ―(4)看護
    2)脱水の治療と看護
     ―(1)一般的治療
     ―(2)看護
    3)電解質異常の治療と看護
 4.意識障害 ……(松月みどり)
  1 意識障害のメカニズム
    1)意識と意識障害
     ―(1)意識とは
     ―(2)意識障害とは
    2)意識障害と原因疾患
    3)意識障害のメカニズム
  2 意識障害の評価
    1)意識障害の程度の評価
     ―(1)ジャパンコーマスケール(JCS)
     ―(2)グラスゴーコーマスケール(GCS)
    2)眼症状とアセスメント
     ―(1)眼位と眼球運動
     ―(2)瞳孔異常
     ―(3)角膜反射
     ―(4)Doll's eye phenomenon(人形の眼現象)
    3)その他の症状のアセスメント
     ―(1)姿勢異常
     ―(2)眼底所見
     ―(3)片麻痺
     ―(4)異常反射
     ―(5)顔面筋の麻痺
     ―(6)項部硬直
     ―(7)皮膚の色
     ―(8)吸気臭
    4)バイタルサインと原因疾患の関係
     ―(1)血圧・脈拍の変動の特徴
     ―(2)体温
     ―(3)呼吸との関連
     [チェーンストークス呼吸 過呼吸(中枢神経性) 失調性呼吸 クスマウル呼吸 ビオー呼吸]
  3 意識障害の主な治療と看護
    1)呼吸と循環の維持
     ―(1)救命のための対応
     ―(2)気道の確保
     ―(3)循環の維持
     ―(4)痙攣への対処
    2)患者の安全対策
    3)脳保護療法
    4)原因疾患の治療
 5.体温異常 ……(寺師 榮)
  1 体温と体温異常
    1)体温とは
    2)体温調節の仕組み
     ―(1)体温の産生と放散
     ―(2)体温調節
    3)体温異常と原因
     ―(1)発熱
     ―(2)うつ熱
     [熱中症 悪性過高熱(悪性高熱症) 悪性症候群]
     ―(3)低体温
  2 体温異常のアセスメント
    1)体温測定方法
    2)体温異常と関連する身体症状のアセスメント
     ―(1)重症度の評価
     ―(2)熱型の様式
     ―(3)発熱に伴う随伴症状
     ―(4)既往歴・治療歴
     ―(5)検査
  3 体温異常と他のバイタルサインの関連
    1)高体温時のバイタルサインの変化
     ―(1)脈拍・血圧
     ―(2)呼吸
     ―(3)中枢神経症状
     ―(4)その他
    2)低体温時のバイタルサインの変化
     ―(1)脈拍・血圧
     ―(2)呼吸
     ―(3)中枢神経症状
     ―(4)その他
  4 主な治療と看護
    1)体温上昇に対する治療と看護
     ―(1)発熱時の対応
     [冷罨法 解熱剤 輸液 患者指導]
     ―(2)うつ熱時の対応
     [体表冷却法 体腔冷却法]
    2)低体温時の治療と看護
コラム:低体温(凍傷) (五十嵐美恵子)

B.救急領域の特徴的な病態とケア
 1.CPAOA(来院時心肺機能停止) ……(中谷茂子)
  1 CPAOAとは
  2 原因
  3 症状
     ―脈拍・血圧 呼吸 意識 瞳孔 体温 失禁 尿量
  4 治療とケアの展開
    1)搬送の依頼を受ける
    2)搬入前準備
    3)患者受け入れ
    4)家族,付き添い者からの聴取
    5)救急隊員からの聴取
    6)治療・処置の展開
     ―(1)気道確保
     [気管内挿管チューブのサイズ 気管内挿管後の換気 気管内吸引]
     ―(2)CPR
     ―(3)輸液ルート確保
     ―(4)輸液・投薬
     [輸液 投薬]
     ―(5)除細動
     ―(6)その他(バルンカテーテルの挿入)
     ―(7)検査,画像診断
     [血液検査 尿検査 超音波エコー 心電図 画像診断]
    7)転室
  5 救急外来における看護の役割・注意点―患者家族への援助
  6 院内急変によりCPAに陥った場合の看護の役割・注意点
    1)看護の展開
     ―(1)患者を処置室へ搬送する
     ―(2)一次,二次救命処置
     ―(3)家族への連絡と説明
    2)他患者への配慮
  7 今後の課題
    1)CPR普及啓発活動
    2)患者の尊厳
    3)プレホスピタルケアの充実に向けて
 2.急性腹症 ……(廣野二美)
  1 急性腹症とは
  2 原因
    腹痛の種類とその発生機序や特徴
     ―(1)内臓痛
     ―(2)体性痛
     ―(3)関連痛
  3 症状
    1)問診
     ―(1)既往歴
     ―(2)現病歴
     [腹痛に関する問診 随伴症状に関する問診]
    2)理学所見
     ―(1)全身所見
     [バイタルサイン ショック症状]
     ―(2)局所所見
     [視診 触診 打診 聴診]
  4 治療とケアの展開
    1)主な観察とアセスメント
     ―(1)痛みに関する観察
     ―(2)全身状態に関する観察
    2)緊急対応とアセスメント
     ―ショック対応
     [輸液路確保と体液管理 呼吸管理]
    3)主な緊急検査とアセスメント
     ―(1)一般血液検査・尿検査
     ―(2)画像診断検査
     [単純X-p撮影 超音波腹部エコー 腹部CTスキャン その他選択検査]
    4)緊急開腹手術とアセスメント
  5 看護の役割,看護上の注意点
    1)経時的観察の重要性
    2)予測性と即応性のある検査対応
    3)患者の苦痛や不安への対応
    4)インフォームド・コンセントへの対応
 3.敗血症 ……(中村恵子・蟹沢信二)
  1 敗血症とは
  2 原因
  3 症状
  4 敗血症の一般的治療
     ―感染源の早期発見 感染源の除去 感受性のある抗生物質の投与 新たな感染と菌の伝播の防止 早期の栄養投与 薬剤投与 敗血症に伴う症状への対応
  5 敗血症の一般的検査
     ―感染巣の把握 各臓器の検査
  6 敗血症の一般的看護
     ―異常の早期発見 呼吸の管理 輸液の管理 褥瘡の予防 患者,家族への援助
  7 治療とケアの展開
    1)看護の展開
    2)看護の実際および評価
  8 看護の役割,看護の注意点
 4.中毒 ……(中野八重美)
  1 中毒とは
    1)薬物中毒の種類
    2)急性薬物中毒の診断と治療
     ―(1)急性中毒の診断
     ―(2)急性中毒の治療
  2 急性薬物中毒の看護
    1)急性期の看護援助と役割
     ―(1)緊急性評価とは
     [バイタルサイン 全身状態]
     ―(2)中毒物質特定のための情報収集とは
     [直接患者自身から情報を得る方法 周辺の人々から情報を得る方法 検体採取・保管方法]
     ―(3)急性中毒初期治療・処置
     [毒物の吸収阻止・排除 解毒・拮抗剤 対症療法 中毒患者来院時に行われる検査]
  3 回復期の看護援助と役割
     ―(1)後遺症の把握
     ―(2)患者・家族への精神的ケア
     ―(3)再発防止
  4 知っておきたい個々の急性薬物中毒について
     ―(1)一酸化炭素中毒(CO中毒)
     ―(2)医薬品による中毒
     ―(3)農薬中毒
     ―(4)家庭用品中毒(タバコ・防虫剤・殺虫剤・洗剤・漂白剤)
     [タバコ(ニコチン中毒) 防虫剤・殺虫剤(衣料用) 洗剤・漂白剤]
     ―(5)工業用品中毒(青酸化合物・シンナー・ガソリン)
     [青酸化合物(シアン中毒) シンナー・ガソリン類]
 5.外傷 ……(安保弘子)
  1 頭部外傷
    1)頭蓋内血腫の特徴と治療
    2)脳浮腫の病態
    3)看護のポイント
  2 胸部外傷
    1)胸壁外傷の特徴と治療
    2)看護のポイント
  3 腹部外傷
    1)診断と治療手順
     ―(1)検査
     [腹部理学的所見 腹部単純X-p撮影 血液検査 検尿 超音波検査 腹腔穿刺 造影CT検査 内視鏡的逆行性膵胆管造影 消化管造影 尿路造影]
     ―(2)診断と治療
     [心肺停止やショック状態の場合 ショック状態から離脱できた場合 持続的な腹膜刺激症状がある場合 腹膜刺激症状がない場合]
    2)看護のポイント
  4 脊髄・骨盤・四肢の外傷
    1)脊髄損傷
    2)骨盤骨折
    3)四肢の外傷
     ―(1)四肢の開放性骨折
     ―(2)コンパートメント症候群
     ―(3)クラッシュシンドローム
    4)看護のポイント
 6.熱傷 ……(渡邊淑子)
  1 熱傷とは
  2 診断と症状
    1)熱傷の重症度の判定
     ―(1)深度判定と症状
     ―(2)熱傷面積の算定
    2)熱傷病態の一般的経過
     ―熱傷ショック期 ショック離脱期 感染期
    3)栄養管理
    4)治療とケアの展開
     ―(1)臨床経過
     ―(2)看護過程の展開
     [ショック期 ショック離脱期 感染期 回復期]
    5)看護の役割・看護上の注意点
 7.溺水(小倉ひとみ)
  1 溺水とは
  2 予後を左右する因子
  3 淡水溺水と海水溺水
  4 注目すべき症例
     ―肺水腫 低酸素血症 代謝性・呼吸性アシドーシス 低体温
  5 治療とケアの展開
  6 看護の役割,看護上の注意点
 8.熱中症 ……(坂口桃子)
  1 熱中症とは
     ―コラム:体温調節機構と発熱の機序
  2 病態と症状
    1)日射病
    2)熱痙攣
    3)熱射病(熱疲労)
  3 熱中症の予防
  4 治療とケアの展開
    1)現場での処置
     ―(1)患者の把握
     [重症度を把握する 発生時の状況を把握する]
     ―(2)現場での処置
     ―(3)搬送時の注意
     [搬送先の決定 搬送時の注意点]
    2)入院時看護の展開
     ―(1)情報の収集
     [原因に関する情報を得る 経過に関する情報を得る 症状を観察する 検査データから情報を得る]
     ―(2)治療に伴う看護の実際
     [身体の冷却 体液・電解質の管理 気道の確保・酸素療法 合併症の治療・予防に伴うケア]
     ―(3)看護の役割,看護上の注意点
     [安全への援助 安楽への援助 清潔の保持 不安の軽減]
 9.救急領域に多くみられる精神症状「せん妄」(嶋田幸子)
  1 せん妄とは
  2 せん妄の初期症状
     ―正常な反応との鑑別 身体症状と経過
  3 せん妄の病態
  4 せん妄の原因
    1)直接因子
    2)準備因子
     ―(1)高齢者
     ―(2)痴呆
     ―(3)アルコール依存・薬物中毒
    3)誘因・促進因子
  5 せん妄患者の看護のポイント
    1)情報の収集
    2)アセスメントとせん妄防止対策
    3)せん妄の初期症状の判断と対策
    4)せん妄の薬物療法
  6 看護の実際

IV 救急医療における特殊療法
 1.人工呼吸療法(椎名ひろみ)
  1 人工呼吸療法の特色
    1)人工呼吸療法の目的
    2)人工呼吸の適応
     ―(1)人工呼吸の開始基準
     ―(2)人工呼吸器からの離脱
    3)人工呼吸器の種類と特徴
    4)各種作動方式285
     ―IPPV IMV SIMV PSV CPAP CPPV その他
  2 人工呼吸療法実施中の看護
    1)合併症の予防
     ―(1)機器のトラブルとその管理
     [駆動源の異常 本体の故障 呼吸回路のリーク 吸気ガスの酸素濃度の異常 加温・加湿器の異常 アラーム機能の動作異常]
     ―(2)感染防止
     [人工呼吸器および回路の管理 気管内吸引およびチューブ,カニューレの管理]
    2)呼吸理学療法
     ―呼吸理学療法の種類・方法
     [体位排痰療法 用手による排痰促進法 胸郭可動域訓練]
    3)水分・栄養管理
    4)精神面のケア
 2.輸液・輸血療法(高山裕喜枝)
  1 静脈路の確保
  2 輸液について
    1)特殊輸液療法
     ―脱水時の輸液 出血性ショック時の輸液 熱傷時の輸液
    2)輸液による合併症
     ―腎機能障害 心不全 肺水腫・肺うっ血 電解質異常 血糖値異常 発熱 静脈炎・血栓症
    3)輸液時の呼吸・循環・体液管理
     ―呼吸 血圧 脈拍 尿量 体温 中心静脈圧(CVP) 肺動脈圧,心拍出量 体重 電解質濃度
    4)輸液療法の評価
  3 輸血について
    1)輸血を行うときの注意点・観察点
    2)輸血の副作用
 3.体外循環(縣美恵子)
  1 体外循環とは
  2 体外循環の種類と特徴
    1)人工心肺装置
    2)PCPS
    3)ECMO
    4)血液浄化法
  3 PCPS(経皮的心肺補助法)
    1)PCPSの定義と作動原理
    2)PCPSの目的
    3)PCPS開始までの手順
    4)PCPS施行中の患者の看護
     ―(1)身体的な変化と看護
     ―(2)心理的な変化と看護
     ―(3)生活面への影響と看護
 4.血液浄化法 ……(刀谷峰子)
  1 血液浄化とは
  2 血液浄化法の種類
  3 ブラッドアクセス
  4 血液浄化の原理と実際
    1)血液透析
    2)血液濾過
    3)持続的血液濾過
     ―動静脈血液濾過 静静脈血液濾過
    4)血液濾過透析
    5)持続的血液濾過透析
    6)吸着療法
     ―(1)血液吸着
     ―(2)血漿吸着
    7)血漿交換
    8)腹膜透析
     ―(1)間欠的腹膜透析
     ―(2)持続的外来腹膜透析
  5 合併症と対応策
  6 看護の役割,看護上の注意点
    1)観察と看護
    2)装置の管理
 5.創傷療法(阿久津功)
  1 創傷とは
  2 創傷の種類
    1)鈍的外力による損傷
    2)鋭的外力による損傷
    3)特殊な外力による損傷
  3 観察のポイント
    1)受傷時の情報収集
    2)全身の観察
    3)情報・程度に合わせたバイタルサインのチェックと評価
    4)損傷部位の確認と程度の評価
  4 治療・処置のポイント
    1)確実な止血
     ―(1)圧迫止血法
     ―(2)止血包帯法
     ―(3)結紮止血法
     ―(4)MAST
    2)創傷処置
    3)疼痛への対応
    4)感染防止
  5 特殊な外傷のポイント
    1)破傷風
    2)ガス壊疽
    3)咬創
    4)刺創
  6 看護の役割,看護上の注意点
 6.脳低温療法(渕本雅昭・藤井弥生・菊池武子)
  1 脳損傷による脳内の変化
  2 脳低温療法とは
  3 脳低温療法中における生体反応
  4 脳低温療法中のモニタリング
  5 脳低温療法中の看護の実際
    1)温度コントロール
    2)重症感染対策
    3)呼吸管理・呼吸器合併症予防
    4)末梢循環不全予防
 7.栄養療法 ……(藤原正恵)
  1 栄養状態の評価
  2 栄養療法の選択
  3 栄養療法の種類
    1)静脈栄養法
     ―(1)末梢静脈栄養法(PPN)
     ―(2)中心静脈栄養法IVH(または完全静脈栄養法 TPN)
     [適応 欠点 合併症とその対策]
    2)経腸栄養法(EN)
     ―栄養剤の種類 合併症とその対策

V 救急看護婦・士の役割と専門性
 1.救急看護婦・士の役割の変遷
    1)主としてエマージェンシーな傷病への処置を優先した時期
    2)エマージェンシーからクリティカルへの変化
    3)救急看護婦・士としての専門性におけるジレンマの時期
    4)日本救急医学会看護部会の発足
    5)日本救急看護学会の発足
 2.救急看護婦・士の働く場所と役割
    1)救急医療施設内ケア
     ―(1)救急看護婦・士に期待される知識と技術
     [エマージェンシーでクリティカルな病態への対応 救急患者と家族への対応]
     ―(2)システムと場の調整
     [対外的な調整と看護婦・士 施設内での調整と看護婦・士]
     ―(3)救急看護婦・士としての専門性の獲得
     [救急医療人としての自覚 後継者の育成 看護技術の質を高める 看護の質の向上と研究能力の開発]
    2)プレホスピタルケアにおける救急看護婦・士の役割
     ―(1)現場への出動
     ―(2)救急救命士ならびに救急隊員の教育
     ―(3)medical control(MC)制度と看護婦・士
     ―(4)一般社会人への啓発活動
    3)災害医療における救急看護婦・士の役割
     ―(1)病院が被災した場合
     [入院患者への対応 被災傷病者への対応 日常生活への支援 近隣の避難所での診療活動]
     ―(2)被災地を応援する場合
     [医療チームの派遣 後方支援 緊急収容患者への対応]
 3.救急看護婦・士の専門性
    1)救急看護婦・士の育成
     ―(1)日本救急医学看護部会の果たした役割
     ―(2)教育目標と方法
     [目標 方法]
    2)救急看護認定看護師
     ―(1)救急専門看護婦・士の構想
     ―(2)認定看護師制度の発足
     ―(3)認定看護師の役割