生命をめぐる口腔内微生物との終わりなき戦いを描いた著者畢生の大作
内容紹介
●静かに,しかし確実に生命を脅かす口腔内バイオフィルムの恐るべき実態を明らかにし,歯科界のみならず広く社会に向けて警鐘を鳴らした名著『口腔内バイオフィルム デンタルプラーク細菌との戦い』の著者が満を持して送り出す,殺人軍団・バイオフィルムとの“最終決戦”.
●刻々と変わる菌の名前やミクロの世界の“手配写真”を最新のものにアップデートし,理論武装は完璧.大流行の新型インフルエンザについても,口腔・咽頭細菌がどのように感染を導くか,重篤化にかかわるか,また,口腔の健康や清掃の重要性について知っておけば,対策も万全です!
目次
第2章 細菌の鎧兜 バイオフィルム
第3章 デンタルプラークはバイオフィルム
第4章 歯肉縁上デンタルプラークの生態
第5章 歯周ポケット細菌の懲りない面々
第6章 ミクロの戦士隊
第7章 インベーダー駆逐戦略
第8章 口腔感染防御システム
第9章 増え続けるアレルギーへの対応
第10章 齲蝕原性デンタルバイオフィルムの臨床
第11章 デンタルバイオフィルム駆逐歯内療法
第12章 歯周病原性デンタルバイオフィルムの臨床
第13章 循環障害をもたらす口腔細菌
第14章 歯周病原菌は万病の元
第15章 口腔に潜伏する疫病神たち
第16章 抗生物質の使い方
第17章 口腔カンジダ症の臨床
第18章 新型インフルエンザへの対応
第19章 静かなる暗殺者とのバトル,口腔ケア
第20章 実践的院内感染予防
書評
著者所属/略歴 ※本書が刊行された当時のものです.現在とは異なる場合があります.
奥田克爾【おくだかつじ】
1943年 富山県に生まれる
1968年 東京歯科大学卒業
1974年 同大学助教授
1989年 同大学教授(微生物学)
2008年 同大学名誉教授
2008年 帝京平成大学薬学部教授
主な著書
1)命を狙う口の中のバイキン.一世出版,2002年.
2)Biology of the species of Porphyromonas gingivalis.CRC Press,1993.<共著>
3)Molecular Pathogenesis of Periodontal Disease.American Society for Microbiology,1994.<共著>
4)デンタルプラーク細菌─命さえ狙うミクロの世界─.医歯薬出版,1999年.
5)口腔内バイオフィルム─デンタルプラーク細菌との戦い─医歯薬出版,2004年.
6)最新新口腔微生物学.一世出版,2009年.<監修,共著>
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奥田克爾 著