内容紹介
●生理学的予備力の乏しい子どもの危機的な病態を見極め,子どもと家族の双方に対して提供すべき看護について解説.
●まず, “救命の連鎖”に即して子どもの蘇生を解説.とくに「小児一次救命処置(PBLS)」「小児救急二次救命処置(PALS)」について詳述した.次に,急性期場面において,迅速に評価・判断・対応するためのポイントを「初期評価(第一印象での評価)」「一次評価(ABCDE)」「二次評価(SAMPLE)」「三次評価(診断的検査)」としてまとめた.
●よく見られる「心肺停止」「頭部外傷」「熱傷」「溺水」「誤飲・誤植」「呼吸苦」「低血糖」「熱性けいれん」「嘔吐・下痢」「紫斑」「感染症」「虐待」については,病態の特徴を解説し,それぞれ事例をあげて,そのアセスメントと看護のポイントを示した.
●さらに,小児急性期医療で遭遇する機会が多く,総合的で複合的な対応が求められる子どもの虐待や,いじめを原因とする自殺についても言及している.
目次
II 子どもの蘇生
III 子どもと家族の段階的なアセスメントと対応
IV 病態別のアセスメントと看護
V 危機的な心理状態にある家族への心理社会的支援
VI 日常生活における子どもの危険を回避するための看護