内容紹介
●本書は,検査室の中で患者が急変した場合,医師の手に委ねるまでの間に,臨床検査技師はどのように対応すべきか,その手当の方法を具体的に記述した救急医療のマニュアル書で,内容は大きく3章で構成されている.
●「被検者の急変時における臨床検査技師の対応」では,検査中に突然患者が意識障害や呼吸停止・心停止もしくはこれらに近い状態に陥ったときに行うべき心肺蘇生法を中心に,重症度の評価,気道の確保・人工呼吸・心臓マッサージ,患者の搬送などの方法をイラストを多用して具体的に記述.
●「生理機能検査とパニックケース」では,特に生理機能検査中に起こる可能性のある外傷(転落などによる骨折)や,脳血管・呼吸器系・循環器系の緊急症,急性腹症などの病態と対処方法について解説.
●「緊急検査とパニックバリュー」では,緊急検査における検査項目と,検体検査においてしばしばみられるパニックバリューとその意味,対応についてわかりやすく説明.
●特に重要な箇所には赤線をひき,緊急時に本書を開けば,一目でやるべきことが分かるように配慮し,また,各章末には関連する症例を掲げその症例検討を,さらに重要な関連事項については,本文中にコラム(「参考」欄)を設けて解説.
目次
著者所属/略歴 ※本書が刊行された当時のものです.現在とは異なる場合があります.
〆谷直人 しめたになおと
1989年 北里大学医学部卒業 北里大学病院にて内科,精神神経科,麻酔科,救命救急センターの臨床研修の後,総泉病院(老人病院)へ出向
1995年 北里大学医学部臨床病理学助手
1997年 同講師
2000年 獨協医科大学助教授(獨協医科大学越谷病院臨床検査部)
医学博士,日本臨床検査医学会評議員,日本臨床検査医学会臨床検査専門医,日本内科学会認定内科医,日本医師会認定産業医,日本体育協会認定スポーツ医
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〆谷直人 著