市原 真
JA 北海道厚生連 札幌厚生病院 病理診断科 主任部長
若杉 聡
浅草病院 消化器内科
長谷川 聡洋
JA 北海道厚生連 帯広厚生病院 医療技術部 放射線技術科
金久保 雄樹
水海道さくら病院 放射線科
図1 (肝)腫瘍の所見で着目する点
図2 @部位
限局性結節性過形成(FNH)は血行障害が原因の一つで,肝辺縁部に生じやすい.
図3 B形
病変の形態は「かど」と「くびれ」の有無で分類する.
(日本乳腺甲状腺超音波医学会 編:乳房超音波診断ガイドライン改訂第3版.南江堂,2014 より引用)
図4 C境界,輪郭
境界不明瞭で輪郭不整な病変は浸潤性発育を,境界明瞭で輪郭平滑な病変は膨張性発育をする腫瘍である.
図5 D内部エコーレベル,エコーパターン
内部エコーが均一な病変は内部の組織も均一で,髄様な腫瘍であることが多い.内部が不均一な腫瘍は組織も不均一で,壊死,脂肪化,線維化などが混在していることが多い.
図6 E後方エコー
後方エコーが増強している病変は,内部が液体であるか,髄様な腫瘍である.後方エコーが減弱している病変は内部の線維化,壊死,脂肪化が強い腫瘍である.
図7 Fハロー,外側陰影
ハローは薄くて均一か,厚くて不均一かで質的診断を行う.