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117巻4号 2010年9月10日 p.327-327
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がんの栄養管理UPDATE | ![]() |
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がんの栄養管理のUPDATEをめざして
桑原節子
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がんの栄養管理のUPDATEをめざして | ![]() |
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1984 年に『対がん10 か年総合戦略』,2007 年には『がん対策基本法』が施行され,研究から治療中の患者や家族の安心・満足にいたるまで,がん治療については広く検証されるようになりました.
なかでもがん治療中の栄養管理に関してはそのとらえ方が大きく変わり,「がんになったら栄養や食事は無力」から,「がん治療を支える栄養療法や,患者・家族が満足できる栄養アプローチでQOL の向上が可能」と,まったく様変わりしてきました. がん治療は入院治療期間の短縮や外来治療の増加に加え,患者が自らの栄養管理を早期から行うようにもなるなど,医療スタッフからの支援方法や支援の場も変わってきています.患者個々人への対応が求められ,しかも,その内容は限界がなくなってきています. ところで,がんの栄養管理のあり方は完全に確立されているわけではなく,まだまだ発展途上にあり,最近になりこの分野に光が差しはじめたといってよいでしょう.これから,この分野に携わる研究者・臨床家・実務家が協力をして,がん予防はもちろんのこと,がんになってからの栄養管理のあり方,がんの状況によってどう栄養アプローチを変化させていくかなど,知見を積み重ねていく必要があります.そして,がんによる死亡率の大幅な減少,がん患者や家族が満足できる延命が望まれます.同時に,人間の生命に対しての栄養管理の限界も見つめなければなりません. 今回は,がん治療それぞれの専門分野において著名な先生方に「がん治療・がんの栄養管理のいま」について御執筆いただくことができました.若輩者の私からの提案で,なおかつ急なご依頼にもかかわらず,快くご協力いただいた各先生方に心より感謝申し上げたいと思います. 今回のUPDATE が,今後の研究の成果をもって書き換えられ,がんの栄養管理の指針となっていくことを願っております. 2010 年8 月 国立がん研究センター中央病院 栄養管理室長 桑原節子 |