Q1. |
施設における在宅復帰の現状は?
リハビリテーション病棟の平均年齢は約65歳,脳梗塞50%,脳出血30%,くも膜下出血10%,平均在院日数90〜100日で,自宅退院60%,リハビリテーション目的の転院10%,療養目的の転院25%.最近2年間の退院患者376例中,気切や頻回の吸引を要した症例は16例あり,5例が在宅復帰をした. |
Q2. |
在宅復帰に向けてどう評価したか?
全身状態,障害評価,ならびに介護者の数,健康状態,在宅への意思,介護能力,家屋構造,利用可能な在宅医療,サービスの内容などを評価する. |
Q3. |
在宅復帰に向けた指導・工夫のポイントは?
個別の機能的ゴールと在宅を想定した座位耐久性訓練,起居ADL動作訓練,ならびに家族指導.医療的処置の実地指導と必要物品購入へのアドバイスをする.入院中からの訪問医療への情報提供,緊急時対応の取り決めを行う. |
Q4. |
社会資源・介護保険をどう利用したか?
ケアプラン作成に早期から積極的にかかわり,退院直後からのスムースなサービス利用につなげる.訪問医療,訪問看護は必須である.家族の負担軽減につながる訪問介護,入浴サービス,家屋改造などを有効利用する.ショートステイは受け入れが少ないので病院との連携も必要である. |
Q5. |
フォローアップはどのように行ったか?
日常の医学的管理は訪問医療を提供する医療機関に依頼し,外来で定期的にフォローアップする.合併症や高齢化,家族側の要因などにより新たに出現する問題を見逃さず,適切に対応をする. |