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心房細動の新展開
−抗凝固療法をめぐって
238巻12号 2011年9月17日 p.1102-1106
AYUMI 心房細動の新展開──抗凝固療法をめぐって なぜ心房細動に抗凝固療法が有効なのか 丸山征郎
サマリー   心房細動の多くは無症候性であるが,放置すると年当り全症例の約 5%が脳梗塞を併発するといわれているので,その予防対策と日常の管理はきわめて重要である.これに関して最近大きな進展がみられつつある.ひとつにはいくつかの大規模スタディの結果,心房細動からの脳梗塞予防には抗血小板より抗凝固剤が有効であることが検証されてきたこと,つぎに抗凝固剤に関しても従来から治療法の中核であったワーファリンに加えて合成抗トロンビン剤や合成の抗Xa 剤が開発され,それぞれその有効性が検証されてきたことなどである.これらをめぐって,臨床の現場では新薬の適応と使い方,選別などが緊急の問題となってきている.血栓の成因は,血小板の凝集を主因とした血小板血栓(白色血栓)と凝固系の活性化に伴うフィブリン血栓(赤色血栓)に 2 大別されるが,心房細動からの塞栓の予防に抗凝固剤が有効なことからもわかるとおり,心房細動の際の心房内血栓は凝固系活性化によるフィブリンを主体とする血栓である.心房細動において心房内にフィブリン血栓ができやすい原因としては, @ 全身的要因として加齢に加え,心不全に伴う肝うっ血により肝でのアンチトロンビンやプロテイン C など凝固制御因子類の合成が低下し,生体全体が凝固制御不全状態になっていること,つぎに局所要因として, A 心内膜の抗血栓活性が低下していること, B 心房細動における心臓内の血流の乱れにより凝固系が活性化されやすいこと, C そのうえ,心房内で生成されたトロンビンをはじめとする活性化凝固因子が流出・希釈されずに一定時間心房内にとどまること,などが考えられる.結果として心房内でフィブリンを主体とする血栓が生成され,これが遊離して栓子となり脳塞栓となるものと考えられる.これが心房細動に併発する脳梗塞の予防に抗凝固剤が有効性を示すおもな理由である.逆の面からみると,心房細動に伴った脳梗塞はフィブリンを主体として脳の血管に繋留されたものであるので,粥腫の上に発生した血小板を主体とする動脈血栓より,プラスミンによって溶解されやすいという特徴もある.
キーワード  トロンビン,トロンボモデュリン,抗凝固剤,血流
AYUMI 心房細動の新展開──抗凝固療法をめぐって なぜ心房細動に抗凝固療法が有効なのか 丸山征郎
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心房細動の新展開
238巻12号 2011年9月17日
週刊(B5判,70頁)
発行時参考価格 1,000円
注文コード:923812
雑誌コード:20473-9/17
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