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「医学のあゆみ」第5土曜特集第233巻9号
最新 G蛋白質共役受容体研究
疾患解明とシグナル制御の新時代

飯利太朗 企画
発行時参考価格 5,200円
  • 総頁数:296頁
  • 判型:B5判
  • 発行年月:2010年5月
  • 注文コード:286250
  • 雑誌コード:20475-5/29

内容紹介

●著しい多様性と進化上保存された普遍性をもち,最大級のファミリーを形成するG蛋白質共役受容体(GPCR).
●生体の多くの機能にかかわるため関連する疾患も多岐にわたり,非常に多数の薬剤のターゲットとなっている.
●そのシグナル制御と疾患との関連を,国内外の一線級の研究者が詳しく解説!

目次

 はじめに…飯利太朗

G蛋白質共役受容体研究の現在と未来
 GPCRs, twenty five years later…Olivier Civelli
 G-protein coupled receptors:still a lot to be discovered…Jean-Philippe Pin
総論:受容体の解析・制御のあらたな視点
 G蛋白質共役受容体の新しいパラダイム:機能選択的活性化…飯利太朗・槙田紀子
 ロドプシンの構造・機能における特殊性と一般性…川元−尾崎洋子・岡田哲二
 会合蛋白質によるG蛋白質共役型受容体の制御…斎藤将樹・中畑則道
 GPCRのヘテロダイマー形成−プリン受容体を中心に…鈴木登紀子・中田裕康
 GPCRによるRho活性化の新展開−GPCRシグナルと進行癌…小笹 徹
 オーファンGPCR標的創薬−MCH受容体の場合…斎藤祐見子
 生細胞膜におけるGPCRの1分子観察法を用いた研究…笠井倫志
 G蛋白質共役受容体の構造変化の全反射照明下FRET法による解析…久保義弘・立山充博
 GPCRバキュロウイルス発現スクリーニング…浜窪隆雄
 可溶化・精製CXCR4の構造,機能解析へのSPR法の適用…前田宜丈
 GPCR標的創薬−GPCR指向性ライブラリの利用…巾下 広
各論:受容体機能のあらたな展開
【摂食調節】
 グレリン受容体…上野浩晶・中里雅光
 NPY受容体−摂食調節ペプチドと摂食障害…小木曽和磨・他
 4型メラノコルチン受容体(MC4R)…海老原 健
 オレキシン受容体…櫻井 武
【代謝調節】
 インクレチンの受容体…山田祐一郎
 脂肪酸受容体に対するリガンド探索,生理機能の解明と創薬応用…平澤 明・辻本豪三
 TGR5/M-BARを介するシグナル伝達系が担う多彩な生理機能…森本耕吉・渡辺光博
 β3アドレナリン受容体と過活動膀胱治療薬…服部浩二・濱田香理
【内分泌】
 カルシウム感知受容体−アロステリックな制御と疾患・薬剤…槙田紀子・飯利太朗
 甲状腺刺激ホルモン受容体−その構造と機能の相関…永山雄二
 TRH受容体−基礎から臨床への展開…中島康代・他
 変異Gn-RH受容体とゴナドトロピン単独欠損症…碓井宏和・生水真紀夫
 バゾプレシン受容体によるACTH分泌と血糖の制御…中村和昭・田上昭人
【脂質メディエータ・炎症・免疫】
 リゾホスファチジン酸受容体研究Update…柳田圭介・石井 聡
 ロイコトリエン受容体−炎症から免疫へ…横溝岳彦
 PAF/ロイコトリエン受容体と呼吸器疾患…長瀬隆英
 プロスタノイド受容体−受容体欠損マウスを用いた解析…結城幸一・他
 ケモカイン受容体…少作純平・松島綱治
【循環調節】
 アンジオテンシンII受容体…赤澤 宏・小室一成
 βアドレナリン受容体…仲矢道雄・他
 エンドセリン受容体の多彩な機能−形態形成から病態発症まで…藤澤 興・栗原裕基
 アドレノメデュリン受容体の機能と役割…桑迫健二・他
 α1アドレナリン受容体−その病態生理および生体内表現型α1L受容体に関する最近の知見から…西宗敦史・村松郁延
 脳血管攣縮におけるトロンビン受容体PARの発現亢進とフィードバック制御障害…平野勝也
【感 覚】
 嗅覚受容体−匂いやフェロモンの感知…吉川敬一・東原和成
 味覚受容体の構造と機能の多様性…重村憲徳・二ノ宮裕三
 Small Molecule Modulators of Family-C taste GPCRs…Guy Servant et al.
 GRKによる視物質のリン酸化とその制御−明順応へのかかわり…河村 悟
【精神・神経】
 オピオイド受容体−脱感作と耐性形成における受容体細胞内陥入の役割…南 雅文
 セロトニン受容体…吉岡充弘
 カンナビノイド受容体…橋本谷祐輝・狩野方伸
 神経ペプチド受容体/代謝型グルタミン酸受容体−うつ病との関連および抗うつ薬創製の新規ターゲットとしての可能性…茶木茂之
 ドパミン受容体クロストーク…徳永正希・他
 PACAP・VIP受容体の構造と機能の多様性−PACAPの中枢神経機能を中心として…宮田篤郎・三浦綾子
 Prokineticin-signaling pathwayとKallmann症候群…佐藤直子・緒方 勤

■サイドメモ目次
 細胞質ダイニンによる細胞膜受容体の輸送
 Protein 4.1ファミリー
 ダイマー形成評価法
 オーファン受容体の内在性リガンド探索法
 膜骨格フェンスモデルとアンカード膜蛋白質ピケットモデル
 全反射螢光顕微鏡
 LRET
 Biacore(ビアコア)
 ケミカルバイオロジー
 コンビナトリアルケミストリー(コンビケム)
 摂食障害の治療抵抗性
 NPYと情動系
 レプチンの発見
 過活動膀胱とは
 TRHノックアウトマウスの表現系
 フォールディング病
 幼若期ストレス曝露によるAVPの長期発現上昇
 リゾリン脂質メディエーター
 孤児受容体と生理活性脂質
 プロスタグランジンとトロンボキサンの語源
 β1,β2アドレナリン受容体の多型
 RAMPの構造と作用の特徴
 アドレノメデュリン(AM)のペプチド構造の特徴
 血管に発現するプロテイナーゼ活性化型受容体
 鼻以外に発現する嗅覚受容体
 実験材料としての網膜
 オピオイド受容体を介した痛覚制御機構
 セロトニンの発見
 カルシウムによって誘導される内因性カンナビノイド放出
 どちらが逆行性メッセンジャー?
 マキサディラン(Maxadilan)
 Prokineticin-signalingシステムと病態生理学的意義

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