
市民による迅速な救急要請,ドクターヘリや救急隊の病前診断など病院前救急診療システム,stroke unit を中心とした患者と医療資源の集約,リハビリテーションのスペシャリスト集団である回復期施設,かかりつけ医による再発予防の危険因子管理,在宅医療を支援する介護事業所など,急性期の脳卒中診療にはさまざまな機関との連携が必須である.医療制度改革では脳卒中診療体制の拡充を最優先と位置づけ,脳卒中地域連携パスの診療報酬が認可され,全国で運用されるようになった.千葉県の印旛保健医療圏では 2008 年 3 月に印旛脳卒中地域連携パスを設立,医療圏を越えた医療ネットワークが構築され,多数の脳卒中患者に適用された.またその集計データは,地域全体の診療体制改善に有用であった.しかし,脳卒中診療体制には解決すべき問題が山積している.