やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

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「医学のあゆみ」第5土曜特集第228巻5号
レニン・アンジオテンシン系のすべて

小室一成 企画
発行時参考価格 5,200円
  • 総頁数:260頁
  • 判型:B5判
  • 発行年月:2009年1月
  • 注文コード:286200
  • 雑誌コード:20475-1/31

内容紹介

●あらたな発見がつづき,さらに臨床的重要性が増すレニン・アンジオテンシン系.そのすべてを研究・臨床の最前線に立つ豪華執筆陣が詳細に解説.
●研究の歴史から最新の成果までの多彩な項目で,レニン・アンジオテンシン系研究の現在がわかる.
●あらたな展開を見せるレニン・アンジオテンシン系抑制薬に1章を割いた,研究者も臨床家も必読の大特集号.

目次

 はじめに…小室一成
 高血圧におけるレニン・アンジオテンシン系の歴史…荒川規矩男

RASの調節機構
 組織RASの調節機構…中神啓徳・森下竜一
 レニン・プロレニンの構造と機能−見えてきたプロレニンの生理機能…鈴木文昭
 (プロ)レニン受容体依存性および非依存性病態…市原淳弘・伊藤 裕
 アンジオテンシンIIへの変換機構の多様性とその意義…宮崎瑞夫
 ACE2,Ang(1-7)−Mas系…大石 充・楽木宏実
 アルドステロンの新しい作用機序…王 紅・下澤達雄

アンジオテンシンII受容体の多様性とシグナル伝達
 AT1受容体によるEGF受容体トランスアクチベーション…江口 暁
 AT1受容体活性化によるNADPHオキシダーゼを介した活性酸素種の産生機構…深井真寿子
 AT1受容体を介する心肥大形成におけるTRPCチャネルの役割…黒瀬 等・西田基宏
 アンジオテンシンII受容体のダイマー形成の病態生理学的意義…木谷嘉博・三浦伸一郎
 アンジオテンシンII受容体に直接結合する新規機能制御因子…田村功一・梅村 敏
 メカニカルストレスによるAT1受容体活性化と心肥大形成…赤澤 宏・小室一成

RASの病態生理
 食塩感受性とレニン・アンジオテンシン・アルドステロン系…安東克之・藤田敏郎
 RASに関する疾患ゲノム解析…勝谷友宏・楽木宏実
 高血圧発症と高血圧退行(regression)におけるRASの役割…篠村裕之・伊藤 裕
 RA系による血管内皮障害の新しい分子機序…光山勝慶
 アンジオテンシンIIによる炎症と内皮機能障害…的場哲哉・他
 骨髄RASの血管傷害後内膜増生における役割…山田浩之・松原弘明
 アンジオテンシンによる血管系細胞の発生分化と血管形成の制御…高倉伸幸
 レニン・アンジオテンシン系によって制御される血管老化メカニズム…南野 徹・小室一成
 アルドステロンによる血管障害のメカニズム−酸化ストレスの視点から…吉本貴宣・平田結喜緒
 心腎連関(心腎症候群)とレニン・アンジオテンシン系(RAS)…松岡博昭
 CKDとRAS…木村玄次郎
 インスリン抵抗性とRAS…島本和明・三浦哲嗣
 脂肪組織RASと肥満…神山隆治・他
 臓器線維化とRAS−線維芽細胞の活性化におけるRASとTGF−βシグナルのクロストーク…藤生克仁・永井良三
 循環調節中枢“脳”におけるレニン・アンジオテンシン系の分子機構…堺 浩二
 AT2受容体シグナルに着目した脳保護作用−ARBに期待される脳保護効果…茂木正樹・堀内正嗣
 急性呼吸不全におけるACE,ACE2の役割…久場敬司・他
 受精担当分子としてのアンジオテンシン変換酵素−GPIアンカー型蛋白質遊離機能との相関…近藤 玄
 腫瘍進展におけるRASの役割とその阻害薬による新しい癌治療…井箟一彦・吉川史隆
 赤血球造血とレニン・アンジオテンシン系…石田純治・深水昭吉
 骨粗鬆症とRAS…中神啓徳・森下竜一
 妊娠高血圧症候群の病態とRAS…板倉敦夫

RAS抑制薬の新展開
 レニン阻害薬の降圧作用と臓器保護作用−アリスキレンの特徴と有用性…岩井 將・堀内正嗣
 ACE阻害薬かARBか,あるいは併用か?…伊藤貞嘉
 ARBとの併用薬は利尿薬か,カルシウム拮抗薬か?…長田 淳・島田和幸
 ARBのPPARγ活性化作用…市来俊弘・砂川賢二
 RAS抑制による心房細動のupstream治療…熊谷浩一郎
 抗アルドステロン薬の臓器保護効果…人見浩史・西山 成
 アルドステロンブレイクスルー現象−アルドステロンはRAS系のブースター…宮森 勇
 キマーゼ阻害薬の展望…浦田秀則
 わが国におけるアンジオテンシンII受容体拮抗薬のエビデンス…藤本 明・荻原俊男

■サイドメモ目次
 酵素番号(EC)
 プロテインデータバンク(PDB)
 酵素反応速度論的パラメータ,Kmとkcat
 (プロ)レニン受容体〔(P)RR〕
 ハンドル領域ペプチド
 ARBはなぜ薬効が弱いのか
 アンジオテンシンIV(AngIV)
 低分子量G蛋白質
 ADAMファミリー
 TRPチャネル
 GPCR(G protein-coupled receptor)
 AT1受容体拮抗薬(ARB)の多面的効果とATRAP
 SCAM(substituted cysteine-accessibility mapping)法
 ゲノムワイド関連解析(GWAS)
 7ND遺伝子治療
 脈管形成(vasculogenesis)
 血管新生(angiogenesis)
 心臓と腎臓の関係
 RAS抑制薬とCa拮抗薬の腎保護作用差−直接比較研究での成績
 RAS抑制とアディポサイトカイン
 ATIP
 脳のリモデリング
 SARSと高病原性インフルエンザ
 tACEの発現と構造
 GPIアンカー型蛋白質
 臓器・体液中でのACEジペプチダーゼ活性
 レニン・アンジオテンシン系(renin-angiotensin system)
 AT1 receptor autoantibody
 ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体(PPAR)
 アルドステロンのゲノム作用と非ゲノム作用
 ブレイクスルー現象

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