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■オーラルテスター 使用手順
本誌28巻3号p.270とあわせてご覧ください.
<ミュータンス菌数測定の手順>
(1) まず,この状態まで整えてから始めます.これらに加えて,紙コップなどの廃液用容器も 用意しておきましょう.唾液採取のため,患者さんにキットの中にあるガムを5分間噛んでいただき,その間に次の手順で液を準備します.
(2) 「ミュータンス処理液1」(赤のボトル)を,トレーの一番左の皿に段差の位置まで入れてください.
(3) 次に「ミュータンス処理液2A」(緑のボトル)を,トレーの左から2つめの皿に3滴入れます.
(4) 「ミュータンス処理液2B」(ピンクのボトル)の液を,トレーの左から2つめの皿(2Aが入っている皿)の段差の位置まで入れます.
(5) 「ミュータンス処理液3」の液(白のボトル)を,トレーの左から3つめの皿に3滴入れてください.
(6) (2)~(5)の作業の間に,唾液計量カップに唾液を出していただき,採取を完了します.
(7) 唾液計量カップに採取した唾液を,シリンジの0.5mLのところまで吸い上げます.その際,気泡が入らないように注意しましょう.
(8) 唾液が0.5mL入ったことを確認した後,シリンジフィルターをしっかりと付けてください.
(9) 紙コップなどに,唾液をフィルターを通らせてろ過します.この際,フィルターをしっかり押さえてろ過してください.
(10) 同様に,「ミュータンス処理液1」が入った一番左の液を,最後の一滴まで吸い上げてください.吸い上げた液は,先ほどと同様にフィルターを通してろ過します.「ミュータンス処理液2A・2B」も,最後の1滴まで吸い上げ,同様にフィルターを通してろ過します.
(11) ここで,次のステップまで2分間放置します.
(12) 2分後,「ミュータンス処理液3」の液をすべて吸い上げ,右端の皿にフィルターを通して液をろ過してください.
(13) ここまでのステップを終了した後,「ミュータンスクロマトデバイス」を袋から出してください.それまでは袋から出さないよう,注意してください.
(14) こちらのミュータンススポイトで,右端の皿に入った液を0.1mL吸い上げてください.この際,勢いよく吸い上げないことがポイントです.細い管の一番上まで入った状態がちょうど0.1mLになります.
(15) 吸い上げた液を,「ミュータンスクロマトデバイス」の丸い穴にすべて落としてください.
(16) 穴に落とした液は,ゆっくりと左側へ流れていきます.コントロールラインまで液が届いたことを確認した後,10分間放置します.ミュータンス菌数測定の手順はこれで完了です.
<唾液緩衝能テストの手順>
(1) スタート時,判定チューブはこのような色をしています.
(2) 唾液をバッファ用スポイトで採取します.こちらが0.5mLの位置になりますので,十分注意してください.
(3) 判定チューブに0.5mLの唾液をすべて入れた後,キャップをしっかりと閉め,上下に振ります.
(4) このように,鮮やかに色が変わった場合は,唾液緩衝能が高いという判定ができます.
(5) 付属の判定シートで,患者さんにも色と結果を見ていただくことが可能です(右のチューブがテスト前,左のチューブがテスト後).
画像提供:豊山とえ子/聖母歯科医院・歯科衛生士

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