12月11日(日),ベルサール九段(東京都千代田区)にて標記会が,「総義歯,インプラントオーバーデンチャー(IOD)&インプラント固定性補綴物を考える」をテーマに開催された.

Stefan Holst氏(フリードリヒ・アレクサンダー大学・ドイツ)は「Prosthetic Rehabilitation of the Edentulons Patient-Opportunities with Advanced Manufacturing Technology and Dental Implants(無歯顎患者の補綴リハビリテーション-高度製作技術と歯科用インプラントの出会い-)」と題し,高齢社会における無歯顎者の増加に対し,現在におけるIODについての考え方や,術式について詳細な検討を行った.Nobel Connect Virtual Team Workを利用した口腔外科医・歯科技工士らとの情報共有や,FRPシステムによる正確なサージガイドの使用など,新たなテクニックを利用した考え方は注目を受けていた.
田中譲治氏(千葉県開業)は「リジッドIODとノンリジッドIODの考察とアタッチメント選択」と題し,フィクスブリッジに近い性格をもつ動きのないリジッドIODと,総義歯にインプラントを応用した性格をもつ動きが前提のノンリジッドIODの違いを考えるべきであると指摘.総義歯を専門とする多くの会員に対し,IODの設計やアタッチメント選択などの基本的な項目の整理も行った.
最後にJDA代表である阿部二郎氏(東京都開業)が登壇,「吸着総義歯VSインプラントオーバーデンチャー」と題して講演を行った.無歯顎者への補綴計画としては,世界的に見ても依然として総義歯が中心であり,顎堤が十分にあってインプラント埋入が容易な患者は総義歯の適応になる.吸着総義歯とIODの棲み分けを考えるために,両方の比較を行い,利点欠点を考察した.
また,昼にはテーブルクリニック「印象採得デモンストレーション」が,佐藤勝史氏(山形県開業)と齋藤善広氏(宮城県開業)の2部屋に分かれて行われた.
