2月21日(水),22日(木)の両日にわたり,品川プリンスホテル(東京都品川区)にて標記会合が開催された.同会は,会員数460名を数える矯正歯科専門開業医を中心とする集まりであり,年3回の大会・例会をはじめ,患者へのより良い医療の提供を目指し,研修会,全国広報キャラバンなどの活動を重ねている.
初日には,特別講演として,形成外科医である宮本義洋氏(宮本形成外科院長)より,「形成外科における顔の審美の改善について」のテーマで講演が行われ,患者の要求に応えるべく,整容的効果を重視した顎矯正手術が供覧され,矯正歯科医と形成外科医のコラボレーションの必要性が説かれた.
二日目には,経営関連の委員会プログラムとして,経営コンサルタントの澤泉千加良氏(ファイナンシャルプラス)より,「矯正歯科専門クリニックの新しい方向性-人口減少時代の選択と戦略-」と題して講演が行われた.患者の絶対数が減少するなかで,量よりも質,つまり,医院にマッチした患者に来院してもらうことが必要と述べ,そのためのアプローチとして,「想い」を「形」にして「表現」することの重要性とその具体例が提示された.また,医療管理・共済委員会によるプログラムでは,有事への備えとして,診療所経営に必要な保険や,生活に必要な各種保険についての説明会が開催された.
教育講演では,小林馨教授(鶴見大)より「顎関節疾患の画像診断の方法と画像診断から得られるもの」のテーマで,最初に,顎関節疾患の分類や特徴などの基本事項が整理され,その後,パノラマX線,MR画像,CT画像など,各種画像読影における留意点や,それぞれの方法がどのタイプの顎関節疾患を検出するのに有効かの詳細な比較検討がなされた.
別会場ではスタッフを対象として,ラウンドテーブル・ディスカッション「スタッフ・ブラッシュアップ・プログラムを作ろう」が開催され,参加者各自の視点から,「医療サービスの質の現状と目標」について議論が深められた.また,嵯峨崎泰子氏(日本医療コーディネーター協会理事長)は,スタッフプログラムの講演「医療コーディネーター的なマインドが医療を変える」のなかで,自己責任に基づく医療が実現するための伴走者として,医療コーディネーターが必要と訴えた.
そのほか,会員による症例展示なども行われ,学術,経営の両側面から,矯正歯科医の日常をサポートする多彩なプログラムが展開された.