6月20日(日),秋葉原UDXギャラリー(東京都千代田区)にて,Field Implant Dentistry Institute(FIDI)の発足記念講演会「インプラント成功の鍵~咀嚼の重要性~」が開催された.FIDIは単なる咀嚼の回復に留まらず,患者さんの全身の健康を維持・向上させるためのインプラント治療の普及を目指し,林揚春氏(東京都開業),森田耕造氏(大阪府開業),武田孝之氏(東京都開業),荒垣一彦氏(兵庫県開業)および歯科技工士の桜井保幸氏(㈲ファイン)によって立ち上げられたグループである.
発足記念講演会を東京に続いて,大阪(11/7),福岡(11/21)で開催するほか,7月からは,FIDIの理念を具現化した治療を実践的に学ぶためのハンズオンセミナーを東京および大阪で開催する.
講演会では,最初に武田氏が本会に合わせて林氏共に執筆した『歯の欠損から始まる病気のドミノ』(小社刊)の内容をふまえつつ,超高齢社会を迎えたわが国の現状と,歯科医院に求められる新たな役割について豊富なデータをもとに解説.続いて荒垣氏と桜井氏が単独歯欠損でのインプラント治療について,HAインプラントを用いたフラップレスでの抜歯即時埋入を中心に手技および歯科技工上の留意点などについて述べた.
昼食時には健康の維持・向上というFIDIのコンセプトに合わせた,特別な弁当が参加者に用意された.
午後からは森田氏と桜井氏により,多数歯欠損症例でのインプラント治療について, 抜歯即時埋入を中心に,治療コンセプトと実際の手技および歯科技工操作について具体的な解説が行われた.最後に林氏は多数歯欠損症例を中心に,FIDIの考える,患者さんの健康を維持・向上させるためのインプラント治療について,治療計画の立案からメインテナンスにいたる各段階でポイントを具体的に述べた.
著名臨床家による新たなコンセプトに基づくグループの発足講演会とあって,歯科医師のみならず,歯科衛生士・歯科技工士も含め,聴衆は250人以上を超え,関心の高さを伺わせた.