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藤本研修会2010年度OB会総会講演会開催される

 3月28日(日),東京歯科大学血脇記念ホール (東京都千代田区)にて,藤本研修会2010年度OB会総会講演会が開催された.本年度の総会は,主宰の藤本順平氏(東京都開業)および同会のペリオ・インプラントコースを担当する藤本浩平氏(東京都・藤本歯科医院)の両氏により「補綴及び歯周病専門医のコラボレーション」と題した講演が行われた. 
 冒頭で,順平氏より,2月に米国シカゴで開催された,American Academy of  Fixed Prosthodontics(AAFP),The American Academy of Restorative Dentistry(AARD),American Equilibration Society(AES)の3学会について報告が行われ,AAFP, AARDではインプラント関連の演題が大きな割合を占めていたことが述べられた.

fujimoto2010-02.JPG 順平氏

 今回の講演会は,2003年に藤本浩平氏が米国より帰国し,藤本歯科医院にてインプラント治療を開始してから7年が経過したの期に,補綴専門医(順平氏)と歯周病専門医(浩平氏)が共同で治療にあたった症例を題材に,診断,治療計画,実際の治療,経過などを文献考察もふまえて交互に講演する形式で行われた.
 題材となったのは,重度の歯周病に罹患し,全顎的な補綴処置を要した2つの症例で,まずは,X線による個々の歯牙の評価から口腔内全体の評価・予後予測,Periodontal Evaluation,Restorative Evaluation,Treatment Goal,Treament Decisionなど診断・治療計画について,現時点での標準的な考え方などが示された.そして,それらに基づき,2つの症例ともに,複数のプラン提示のなかから,患者の希望も考慮し,インプラント補綴が選択されたことが述べられた.

fujimoto2010-01.JPG 浩平氏

 インプラント治療については,CTを使った画像診断,ステントの作製法,インプラントの埋入本数,埋入位置,インプラントのサイズ選択などの主として埋入手術にかかわる問題,上部構造の材質,咬合面の形態・材料,隣接・対合する天然歯との関係など,主として補綴にかかわる問題が議論された.また,無歯顎の場合の対応(フルブリッジorオーバーデンチャー),ブラキシズム患者へのインプラント適応などのテーマも俎上に上った.
 最後に順平氏は,インプラント治療の長期的予後の良さや,予知性の低い歯を保存するよりも多くのメリットがあることは認めつつ,インプラント治療が常にオーバートリートメントと隣合わせにあることを指摘した.また,症例を提示しながら,治療の質が高ければ,conservativeな治療法でも良い結果が得られるとし,いずれの場合でも咬合がポイントであると述べた.

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