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第19回 ライオン New Year セミナー開催される Minimize
Location: Blogs歯科界ニュース学会・研究会レポート    
2010/01/18 18:18

 2010年1月17日(日),津田ホール(東京都渋谷区)において,「ライフステージからみた健口美 -歯科衛生士は生涯を通したお口のアドバイザー」をメインテーマに,標記セミナーが開催され,およそ500名の歯科衛生士,歯科医師が参加した.
 午前の部は,基調講演として,コミュニケーション学を専門とし“顔学者”としても知られる原島 博氏(東京大学名誉教授,日本顔学会会長)が登壇,「コンピュータで探る顔の秘密 -顔は口から始まった-」と題して講演した.氏は,職種別の平均顔や,時代ごとの平均顔,未来顔などをコンピュータによって解析し,“いい顔”になるための「顔訓13カ条」を提唱している.顔は環境や本人の気の持ち方により変わるものであること,“いい顔”や“いいコミュニケーション”における口の果たす役割は大きく,医療職として歯科衛生士みずからも“いい顔”で患者指導を行っていくことが大切だと説いた.

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会場内の様子

 午後の部では,講演1「子どもの口の発育と食育 -食育と噛ミング30-」を向井美惠氏(昭和大学歯学部口腔衛生学教室・教授,内閣府食育推進会議専門委員) が,講演2「ミニマムな歯周治療を目指して!「歯周インフェクションコントロール」」を竹内泰子氏(竹内歯科クリニック・院長) が,講演3「超高齢社会におけるかかりつけ歯科医師・歯科衛生士の使命 -診療室からはじまる口腔ケア-」を米山武義氏(米山歯科クリニック・院長)が講演し,「乳幼児期」「成人期」「老年期」それぞれにおける歯科医療職の役割を解説した.

 向井氏は,H17年の「食育基本法」制定から,翌年(H18年)の「食育推進基本計画」,H21年の歯科保健と食育の在り方に関する検討会より出されたキャッチフレーズである「噛ミング30(カミングサンマル)」を含めた一連の行政施策の流れを解説した後,歯科から発する食育として,一般の歯科診療室においても,「1.安全で快適な食生活を営む食べ方,2. 口の健康を守り,五感で味わう食べ方」を支援していく必要性を伝え,歯科衛生士がその担い手として最前線にいることを訴えた.
 竹内氏は,バイオフィルム除去を中心とする「歯周インフェクションコントロール」の考え方を解説.歯周治療において,縁下への過度のインスツルメンテーションによる為害性を鑑みると,超音波スケーラーを用いた一口腔単位のデブライドメントによるバイオフィルム除去が有効であることを,症例を提示しながら解説した.
 米山氏は,現在の歯科の状況は“夜明け前”と表現し,誰もが迎える「死」の際,「納得できる人生」となるよう専門職として演出したい,という想いを訴えたうえで,超高齢社会において,歯科医療職は「介護予防」の考え方が求められ,単なる口腔清掃だけでなく「機能的な口腔ケア」を行うことが重要であることを解説した.「口は長寿の門」であり,診療室を出発点として,診療室とは異なった配慮が必要とされる在宅医療においても,歯科衛生士の働きが期待されることを訴えた.

 本セミナーは,事前登録の段階で募集数を大きく上回る参加者を募り,当日も終日満席であった.質疑応答時間は短時間にしぼられていたものの,各演者へさまざまな質問が寄せられていた.

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