Login
歯科界ニュース
文献検索
メールマガジン
医歯薬出版オンラインショップ
JIADS 20周年記念国際シンポジウム開催される Minimize
Location: Blogs歯科界ニュース学会・研究会レポート    
2008/10/10 9:43

 10月3日(金)~5日(日)の3日間,表記シンポジウムが大阪国際会議場(大阪市北区)にて開催された.
 JIADS(The Japan Institute for Advanced Dental Studies)は,米ボストンの世界的な歯科医師研修機関IADS(International Association of Dental Students)の姉妹組織であり,ペリオ,補綴,インプラント,矯正,エンド等の歯科医師を対象とした多彩なコース,さらに歯科衛生士,歯科技工士を対象としたコースをもつ,歯科臨床の知識・技術をトータルに学ぶことのできる国内有数の卒後研修団体である.本シンポジウムはJIADS発足20年を記念し,世界の歯科医療をリードする多くの臨床家を講師に招いて開催された.
 初日は,まず会員発表のあと,Openning ceremonyとして,IADSを主宰しJIADS創設のきっかけとなったDr. Myron NevinsがThe Transition from the natural dentition to an implant supplemented dentitionと題し講演.自らが臨床に携わってきた40年以上の歯科治療の変遷を振り返りながら,進展の著しい分野としてインプラントと組織再生療法をあげ解説した.
 続いて,JIADSを主宰する小野善弘氏が,やはり自身の25年の臨床を簡潔に整理し,歯周治療の目標を歯周ポケット除去,付着歯肉の獲得,歯槽骨の平坦化,それらによってメインテナンスしやすい環境をいかに患者に提供するかにあると強調した.また,小野氏の診療所を引き継いだ松井徳雄氏,佐々木猛氏が登壇.それぞれペリオ,補綴の専門医の立場からコメントすると同時にインターディシプリナリーアプローチの重要性を説いた.
 小野氏とともにJIADSを牽引してきた中村公雄氏は,JIADSの補綴ベーシックコンセプトを改めて解説.機能,審美,清掃性の確立のため,特に安定した咬頭嵌合位をえるためには,咬合をみる観察力が何より重要と語った.さらに,JIADS第一期生の宮本泰和氏(京都府開業)は,JIADSとともに歩んできた臨床について言及し,天然歯とインプラントのための再生療法を詳細に解説した.
 引き続き,Soft and hard tissue framework for esthetic restorationのセクションでは,チーム・アトランタとして著名なDr. David Garber(米ジョージア州開業),インプラント補綴の専門医Dr. Mauro Fradeani(イタリア・ミラノ開業)が講演.審美修復の高度な理論とテクニックを披露した.
 2日目も早朝の会員発表に続き,Esthetic symposiumと題したセクションで,Dr. David Garber ,Dr. Maurice Salama(米ジョージア州開業),Dr. Massimo Simion(ミラノ大学教授),Dr. Mauro Fradeaniらが,アバットメントデザイン,歯肉のバイオタイプ,インターフェイスなどをキーワードに,軟組織と硬組織の審美性に配慮した多彩な臨床オプションの提示を繰り広げた.
 3日目は,Perspection of implant dentistryのセクションで,Dr. Myron Nevins,Dr. Marc Nevins(米マサチューセッツ州開業),Dr. Richard Lazzara(米フロリダ州開業)が,インプラントをテーマに,術式の変遷,成功の基準,ナビゲーションシステムなどを解説.Reconstruction for  compromised caseのセクションでは,Dr. Thomas Wilcko(米ペンシルバニア州開業),浦野智氏(大阪府開業),Dr. Massimo Simion,Dr. Richard Lazzaraが登壇.ペリオにおける再生療法と矯正におけるコルチケーションを組み合わせたPAOO(Periodontally accelerated osteogenic orthodontics)による成果を発表した.
 同時に,上記各演者の特別講演や,歯科衛生士シンポジウムも開かれ,約1,000名の参加者による熱気に包まれた3日間であった.そしてJIADSの20年にわたる活動が,文字通り国際的に認められている証左を示すシンポジウムとなった.
JIADS.jpg

Permalink

カテゴリ Minimize

過去記事 Minimize

検索 Minimize

本サイトに掲載の写真・記事等のコンテンツの無断転載を禁じます. Copyright © Ishiyaku Pub.,Inc.