4月26日(土),27日(日),岩手医科大学循環器医療センター(岩手県盛岡市)において標記学会が開催され,全国から歯科大学関係者など約100名が参加した(大会長:石橋寛二氏/岩手医科大学歯学部歯科補綴学第二講座).
特別講演「顎運動研究のこれまでの歩みとこれから」では,坂東永一氏(徳島大学名誉教授)が歯科界における同研究の変遷を振り返り,顎間軸に基づく顎運動把握や咬合時における主機能部位の求め方など,自身が提唱した概念を紹介しながら咬合と顎運動の密接な関係を示唆したほか,坂東氏らが現在開発を進めている咬合可視化装置などのツールが研究に応用されることで咬合解析に必要なデータ収集が可能になるとして,「咬合学の確立は,まさに今後の研究者・臨床家らの双肩にかかっています」と檄を飛ばした.
また,シンポジウム「顎機能障害の寄与因子を測る」(座長:藤澤政紀氏/明海大学歯学部機能保存回復学講座)においては,水口 一氏(岡山大学大学院医歯薬学総合研究科顎口腔機能制御学分野),羽毛田 匡氏(長野県南佐久郡・羽毛田歯科医院/東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科顎関節咬合学分野非常勤講師),田邉憲昌氏(岩手医科大学歯学部歯科補綴学第二講座)ら若手研究者らが,ME(Medical Engineering)機器やEBMの手法に基づいてそれぞれが収集したデータをもとにして,顎機能障害(顎関節症)の多岐にわたる発症因子を,咬合などの「外的要因」と生活習慣などの「内的要因」の両側面から検討した.(了)
