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藤本研修会30周年記念講演会開催される Minimize
Location: Blogs歯科界ニュース学会・研究会レポート    
2008/04/01 9:17

 3月29日(土),30日(日),はまぎんホールヴィアマーレ(横浜市)において,標記講演会が約300名の参加者を集め開催された.

 藤本研修会の主宰である藤本順平氏(東京都開業)は,1975年にアメリカ・インディアナ大学補綴大学院で学び,1976年~1979年,フロリダ大学咬合補綴科で教鞭を執ったのち帰国し,渡米中にみずからが経験した歯科臨床の醍醐味を国内の多くの臨床家に伝えるべく,開業のかたわら同研修会をスタートさせた.補綴・咬合から始まった研修会は,その後,矯正(LOT),エンド,ペリオの各コースも備えた総合的勉強会となり,これまでの延べ受講生は1,700 名を超える.

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藤本順平氏(藤本研修会主宰・東京都開業)


 その30周年を記念して開催された今回の講演会は,同研修会が輩出してきた各領域の第一線で活躍する歴代講師をスピーカーに迎え,多彩なプログラムのもとで行われた.
 1日目は,まず1995年~1999年にペリオコースを担当した弘岡秀明氏(東京都・スウェーデン・デンタルセンター)が登壇.「歯周治療に於けるパラダイムシフト」と題し,再生療法とインプラントをキーワードに,「歯を保存するのか,積極的に抜いてインプラントを用いるのか」という大きな今日的テーマについて,多くの文献と長期症例をもとに言及し,抜歯・インプラントの前に本当に歯周治療がきちんとされているか,という問題提起を行った.
 続いて1997年~2001年にLOTコースを担当した星野亨氏(東京都・広尾矯正歯科)は,「矯正医の立場から改めて包括歯科医療の可能性を考える」と題し講演.歯科医は口腔のみならず顔全体を観察すべきとし,そのための手法であるダイナミック(動的)分析,マクロ・ミニ・マイクロでの分析を解説,さらにインターディシプリナリーアプローチの必要性を説いた.
 2日目は,2007年よりペリオ・インプラントコース担当の藤本浩平氏(東京都・藤本歯科)が「近年のインプラント治療の傾向としての即時埋入について」のタイトルで,即時埋入,即時荷重,フラップレス手術等のそれぞれのメリット・デメリット,適応・非適応,生存率などを文献に基づき詳細に解説した.
宮下裕志氏(宮下歯科 歯内歯周専門室)は,1999年から歯内療法コースを担当.「臨床20年間の支えになったことと私の過ち」と題し,自身の臨床上の失敗を提示しながら,治療中心型の診療から,患者中心型の原因除去療法への治療コンセプトの変遷を詳述.歯科医院依存型のメインテナンスからの脱却,サポーティブセラピーや患者教育の重要性などを強調した.
 1997年からLOTコースを担当する加治初彦氏は「部分矯正とインプラント」で,歯周病既往でかつ歯列不正のある口腔内に対してインプラント応用の必要性がある症例の増加を指摘し,インプラント症例に部分矯正を行う際の診断・治療のポイント,ミニインプラントの応用について解説した.
 最後に,補綴・咬合コース担当の藤本順平氏は,「インプラント上部構造における咬合の条件」と題し,咬合に基づくインプラントに対する力学的負荷について考察.長期経過症例を示しつつ,従来の補綴治療における咬合の条件と,インプラントによる補綴治療に際してクリアすべき咬合の条件とを対比して解説した.
 科学に裏付けられた「臨床の力」を感じさせられるプログラムが聴衆を魅了した2日間となった.

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