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「FLAT特別企画講演会」開催される
 7月2日(日),福岡県歯科医師会館 中ホール(福岡市中央区)にてスタディグループFLATの主催する標記講演会が高田光彦氏(神戸市中央区/高田歯科)を講師に招聘して開催され,同会会員など約60名が参加した.
 「攻めの保存治療~MTAとCRの活用~」との演題で登壇した高田氏は冒頭,師と仰ぐベテラン歯科医師からの学びが自身の臨床スタイルの根幹になっているとして,その実践例として自院で行っている患者への細やかな配慮の実例などを示した.
 続いて,自身の臨床における患者満足および治療品質向上の取り組みとしてマイクロスコープ,歯科用分光光度計(デジタル測色器),MTA(mineral trioxide aggregate)セメント,ダイレクトコンポジットレジンの活用法に言及.マイクロスコープについてはヒトが五感から得る情報の中で最も割合が高いのが視覚であることを踏まえて,患者コンサルテーション時に同機材を用いて撮影した画像・映像資料を提示して患者に拡大治療を実感してもらうことが治療への意欲を高めることにつながるとした.
 次にMTAセメントの製品選択基準として「耐変色性」「重金属含有の有無」「ウォッシュアウト」「生体適合性」の各指標を示した後,MTAを部分断髄処置時の覆髄材として用いた症例を供覧.特に充填操作については術者視点およびアシスタントワークを同時撮影した動画を用いて一連の流れをわかりやすく示した.
 歯科用分光光度計を用いたシェードマッチングおよびダイレクトコンポジットレジン操作に関しては,まず色の基礎知識としてA~D各色シェードの色の特徴や明度を説明し,間接法における補綴処置では明度の一致が重視されるが,部分修復においては明度に加えて色相も一致していなければ違和感が強くなることを指摘.充填操作についても多様な症例を取り上げ,動画を豊富に用いて解説した.

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