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第21回 米国歯科大学院同窓会(JSAPD)公開セミナー開催される
 2017年1月8日(日),虎ノ門ヒルズ(東京都港区)にて,第21回米国歯科大学院同窓会(JSAPD)公開セミナーが「リスクファクターを再考する」をテーマに開催され,欧米歯科大学留学経験をもつ8名の演者が登壇した(会長:藤川謙次氏/東京都・藤川歯科医院).
 
藤川会長
 午前の部最初の藤川氏(同前,インディアナ大学歯学部歯周病学)は,全身的要因から歯周病におけるリスクファクターを検証.遺伝,年齢,性別,人種といった先天的因子と,喫煙,ストレス,糖尿病,肥満や服薬状況といった後天的因子を考察したうえで,歯周病治療は患者個別性があることから個体医療を実践する重要性を訴えた.
 池田和己氏(東京都・ヒルサイドビュー矯正歯科,ペンシルベニア大学歯学部歯科矯正学)は,矯正治療における咬み合わせの重要性について,CBCTおよびMRI資料を提示し,顎関節(TMJ)の精査の必要性と下顎の安定(stability)を得るための視点を紹介した.
 木村守宏氏(千葉県・SPI小宮歯科診療室,イエテボリ大学歯学部歯周病学)は,局所要因から歯周病のリスクファクターを検証.個々の患者の歯周病傾向の強弱を把握したうえで,歯周病の視点のみならず,プラークコントロールしやすい補綴物作製や当該歯の支持骨量,対咬関係といった,咬合,補綴領域への視点も重要になるとした.
 石部元朗氏(山梨県・石部歯科医院,ワシントン大学歯学部補綴学)は,日常臨床における咬合(Occulusion)への意識の重要性を解説.治療前分析,リスク評価,咬合分析は全顎治療に限らず一歯単位の治療であっても必須となることを,症例とともに呈示した.

 午後の部の大野純一氏(群馬県・大野歯科医院,イエテボリ大学歯学部歯周病学)は,カリオロジー治療の担い手としての主役は一般開業歯科医(GP)であるとし,多因子疾患であり時間的要因の影響を大きく受ける,不確実性をもったカリエスのリスク評価について解説した.
 多保 学氏(埼玉県・たぼ歯科医院,ロマリンダ大学インプラント学)は審美面を重視したインプラント治療のリスクファクターとして,抜歯即時埋入インプラント例を解説.抜歯前の綿密な治療計画とともに,埋入位置の数値指標や適応症の判断基準について具体的に呈示した.
 田中浩祐氏(東京都・石井歯科医院,ペンシルベニア大学歯内療法学)は,根管治療の代表的リスクファクターである辺縁漏洩を切り口に解説.根管治療前・中・後の手技および材料による治癒率への影響や注意点等をエビデンスとともに呈示した.
 岡村光信氏(福岡県・岡村歯科医院,インディアナ大学歯学部補綴学)は,CAD/CAMオールセラミック修復におけるリスクファクターをテーマに,ジルコニア材料使用にあたってのリスクや,CAD/CAM新時代の幕開けとしてデジタル模型の信頼性について解説した.

 終日,各専門領域におけるリスクファクターが呈示・考察され,本会発足以来一貫して重視されているエビデンスとともに,患者の個体差を併せて考慮し臨床対応していく必要性が銘打たれる会となった.

演者の先生方
会場内の様子