2016/10/21
10月16日(日),都市センターホテル(東京都千代田区)にて,第6回救歯塾が開催された(主宰:黒田昌彦氏/東京都・黒田歯科医院).
本年のテーマは「黒田式コーヌスクローネをマスターしよう」.第6回目は「内冠合着のポイントと義歯製作法いろいろ」.内冠のセメンテーション実習と,種々の義歯製作法についてのグループ討論を中心とするプログラムが展開された.
内冠セメンテーション実習では,合着にあたっての浮き上がりや回転,傾きなどの誤差を最小限にするためには,合着材料の特性を把握したうえでの慎重な操作が必要であることを確認した.
また,グループ討論では,コーヌス義歯の種々の製作法として「内外冠同時製作(同時装着)」「内外冠同時製作(内冠先行合着)」「内冠合着後,模型上で外冠製作」「内冠合着後,コーピング法にて外冠製作」の4つの方法について,それぞれの利点・欠点をディスカッション.製作期間中の支台歯の保護や,コーヌス維持力の確認,テンポラリー義歯の改造の要否,印象採得の難易度などの視点から,ディスカッションを行った.
間接法の特徴を踏まえたとき,合着できるもの(内冠)は先に合着し,可撤部(外観,義歯)をその後に一括して製作することが,トータルとしての間接法の精度が保たれることが強調され,レジンコーピング法によるコーヌス義歯作製の優位性が整理された.