2016/08/29
8月28日（日），新東京歯科技工士学校（東京都大田区）において，表記のセミナーが開催された．
本セミナーの講師は関根陽平氏（東京都開業）．氏は学生時代よりトレーナーとしてアメリカンフットボールのチームに関わり，歯科医師となってからもチームデンティストとして活動し，現在では東京都内でみはる矯正・歯科医院も開業しており，そうした経験から導き出された内容を中心に講演は進められた．
まず，スポーツと歯科の関わりについてFDIの推奨や，各種スポーツにおけるマウスガードの使用状況について解説．競技中における歯科外傷の実例も示しつつ，マウスガードの必要性や，顎関節についての知識の重要性を示した．続いて，各選手に合わせたカスタムメイドのマウスガードの利点ついても説明．外傷から始まる歯列欠損の流れと合わせ，スポーツにおいても歯を守ることの意義を強調した．
自身のキャリアとスポーツとの関わりを中心に講演を進めた関根氏
最後には未来のスポーツ医学について氏の考えや，今後の活躍が期待されるジュニアやユース世代と共に歩みたい，という見通しを示した．
本セミナーは歯科医療関係者のみならずトレーナーなどのスポーツ関係者も対象としており，質疑応答ではマウスガードの製作法やそのコストなどさまざまな質問が出されていた．
会場からは，主にマウスガードについてさまざまな質問が出されていた