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第11回 新御茶ノ水摂食嚥下研究会 開催される
 8月25日(木),標記会が東京医科歯科大学にて開催された.テーマは「胃瘻再考 ―胃瘻の適応を今,再び考える―」.丸山道生氏(医療法人財団緑秀会 田無病院・院長)が登壇した(座長:戸原 玄氏/医科歯科大).

 外科医である丸山氏は,術後の患者の栄養摂取法として,皮下埋め込み式経腸栄養ポートを初めて臨床応用した等の経緯から,経管栄養の第一人者といわれる.本講演では,栄養管理ルートの選択として,TPN(中心静脈栄養法)と経腸栄養法の比較,さらに,経鼻胃管と胃瘻(PEG)の比較を基本から解説したうえで,人工栄養法としての胃瘻の利点や適応症例,諸外国を含めた普及状況等を解説した.

 近年胃瘻に対しては,倫理的・社会的な側面から,ともすると“悪しきもの”と捉える風潮があるが,「適応疾患」および「病状・病期」を正しく評価したうえで適切に用いることは,患者のQOL向上に大きく貢献するものであるとし,栄養補給法としての胃瘻を根拠なく除外することの弊害を場内に訴えた.
会場内の様子

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