2016/07/12
6月26日（日），都市センターホテル（東京都千代田区）にて，2016年第3回救歯塾が72名の参加者のもと開催された（主宰：黒田昌彦氏／黒田歯科医院）．
本年のテーマは「黒田式コーヌスクローネをマスターしよう」．第3回目のテーマは「個歯トレーで支台歯の印象採得」．間接法による修復物製作の最初のステップとなる印象採得について，個歯トレーの製作実習を中心としたプログラムが展開された．
グループ討論では，修復物の適合精度に与える印象採得時のエラーの要因についてディスカッションが行われた．コーヌスクローネも1本のクラウンでも間接法操作の基本は同じであること，印象材や模型材の理工学的特徴を理解した作業が求められること，などが確認された．
間接法による修復物製作においては，不適合な修復物はラボサイドのエラーであることは少なく，チェアサイドでの印象採得時のエラーによることが多いことが強調された．そして，エラーの少ない印象採得のためには，個歯トレー印象に辿り着くことが解説された．
実習では，個歯トレーの製作過程について，各ステップの注意点が詳細にデモンストレーションされたほか，ラボサイドからみた印象採得のポイントも紹介され，受講者全員が模型上での個歯トレー製作に取り組んだ．
第4回は，印象採得後のラボサイドとの連携がテーマとなる．