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新潟大学歯学部創立50周年記念行事開催される
1965(昭和40)年4月に日本海側唯一の国立大学歯学部として設置された新潟大学歯学部が創立50年を迎え,7月16日(土)に「新潟大学歯学部創立50周年記念行事」(ホテルオークラ新潟ほか)が開催され,全国歯科大学歯学部長や新潟県副知事,新潟県歯科医師会会長,新潟大学歯学部卒業生ら,教育・臨床・行政関係者約200名が出席した.
2012年11月に医歯学総合病院外来棟が完成し,2013年1月から3期にわたる歯学部大型改修工事が開始,2015年9月に竣工した旭町キャンパスの校舎見学会では,学生教育の場である講義室や実習室を中心に案内された.点在していた講義室をワンフロアに集約するともに,講義に使用していた講堂を100人規模のセミナー,シンポジウムが開催可能な設備に更新した.また,PBL室(12室)やマルチディスカッションルームを新設し,学生の自学自習スペースの確保に努めた.歯学教育の根幹をなす臨床系実習室は,従来の保存系実習室,補綴系実習室という枠組みを廃止し,臨床基礎技能実習室,臨床実習技工室,共同技工室,臨床基礎実習室,歯科行動科学相互実習室に組み替えを行い,学生同士の相互実習を行う歯科ユニットも病院同様の設備をもつ実習室とした.
記念式典では,前田健康氏(新潟大学歯学部長)が式辞を述べ,髙橋 姿氏(新潟大学学長),島居剛志氏(文部科学省高等教育局医学教育課長補佐),田口円裕氏(厚生労働省医政局歯科保健課課長),北窓隆子氏(新潟県副知事),五十嵐 治氏(新潟県歯科医師会会長)が祝辞を述べた.
祝賀会では,篠田 昭氏(新潟市長),荒川正昭氏(新潟大学元学長)Ming-Lun Hsu氏(National Yang-Min University,Dean)ら国内外からの来賓の祝辞に始まり,酒どころ新潟ならでは,麒麟山酒造の酒樽での鏡開きが盛大に行われた.
盛大に行われた鏡開き
その後も岡田 匠氏(新潟市歯科医師会会長),細田 裕氏(新潟大学名誉教授),堀川裕司氏(株式会社キューピット社長),石上和男氏(歯学部運営諮問会議委員長),有松美紀子氏(歯学部同窓会会長)による祝辞が続き,最後は,燕市が誇る伝統工芸,無形文化財である鎚起銅器の玉川堂七代目,玉川基行氏より銘板贈呈(花田晃治名誉教授揮毫)が行われ,閉会となった.
新潟大学歯学部銘板の贈呈(左から前田歯学部長,花田名誉教授,玉川氏)
記念品の一つとして,新潟大学歯学部創立50年記念誌「21世紀は『食べる』時代~『食べる』を考えたことありますか?」(発行:新潟大学歯学部,制作:医歯薬出版株式会社)が参加者全員に手渡された.この記念誌は歯学部が新潟大学のすべての学生向けに開講している教養科目(Gコード科目)『食べる』の講義内容に加え,歯学部の活動に協力している新潟県内の産業関係者が新たに書き下ろしたものである.「食べる」に関連する新潟の豊かな食文化とそれを支える地場産業で活躍する方がたの講義を20年近く前から取り入れている新潟大学歯学部の先見性には感服する.歯科に関わるということは,まさに「食べる」「話す」「笑う」を支えるという人の一生にわたる『口福』を創造する職業であることを教育理念に掲げる新潟大学歯学部の今後の取り組みにも大いに期待したい.

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