2016/06/03
5月29日（日），名古屋国際会議場（名古屋市熱田区）にて標記セミナーが開催され，満員となる250名の歯科衛生士が参加した．
はじめは波多野映子氏（埼玉県・古畑歯科医院）による「プロフェッショナルであるために ～DH覚え書きより～」の講演．インスツルメントの選択やPMTCの術式など，波多野氏の“プロとしてのこだわり”を症例とともに紹介し，「プロとして自覚と誇りをもつことが大切」と述べた．
続く足利奈々氏（広島県・柄歯科医院）は，「チーム医療って何?! ～チームの一員としてできること～」をテーマに登壇．SRPの手技について詳説するとともに，生活習慣，態癖，TCHへのアプローチなど，チーム医療での歯科衛生士の多彩な業務内容を紹介した．
午後からは「歯科衛生士のちから ～患者さんを笑顔に導こう～」と題し，熊本宏美氏（大阪府・小林歯科医院）が炎症と力のコントロールを中心に解説した．細菌感染のコントロールとリスクのコントロールのバランスや，メインテナンスを行ううえでの歯周基本治療の重要性等に触れ，歯科衛生士が歯周炎にいかに向き合うかを示した．
内山 茂氏（東京医科歯科大学臨床教授）は，「ペリオのお悩み解消術」と題し，メインテナンス継続のポイントから治療の成果が出ないときの対応，業務を効率的に行うヒントまで，さまざまな臨床の疑問に答えた．
そのほか企業展示，選択制セミナー，上記演者によるディスカッションなど，一日をとおして多彩な企画が催され，盛況なセミナーとなった．