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　5月28日（土），29日（日），アクロス福岡（福岡市）において，表記総会が開催された．Women Dentists Club（WDC）は女性歯科医師のための会で（会長：林　美穂氏・福岡県），東日本・関西・西日本の3つの支部があり，年一回，総会が開かれる．
　
　28日は各支部の活動報告や会計報告に続いて，各支部からの会員発表が行われた．小林栄津子氏（岡山県）『水平的骨造成に挑戦した一症例』，金築真理氏（東京都）『咬合支持域の回復を考慮した一例』，増井さやか氏（京都府）『根管口明示の考察』，末木芳佳氏（神奈川県）『インレーアンレーにおけるCEREC修復』，懸樋朝子氏（京都府）『小児矯正における早期治療の有効性』，吹譯景子氏（福岡県）『“変わる”義歯治療』と，さまざまなテーマによる発表が行われた．各発表はそれぞれのテーマについての基本的な説明から始められており，基礎を押さえたうえで演者がどのような方向性をもって診療に取り組んだのか参加者が共有できるものであった．

　続く29日はWDC総会恒例の一日講演で，今回は黒岩恭子氏（神奈川県）が『食べられる口づくりを可能にする～口腔ケア＆リハビリの重要性について』と題して，黒岩氏の長年に渡る高齢者への口腔ケアや口腔リハビリテーションの取り組みが紹介された．また，黒岩氏が開発に携わった「くるリーナブラシ」シリーズを使用した口腔ケアについての実演も行われた．
　また，黒岩氏に口腔ケアや口腔リハビリの指導を受けた山口康介氏（佐賀県）が自身の往診先でのケアの実際を紹介，さらに山口氏の歯科医院の歯科衛生士である久野のぞみ氏もケア実演をサポートし，黒岩氏が培ってきたさまざまなアプローチが存分に紹介され，会場を埋めた参加者はその手際を学ぼうと関心を寄せていた．

　次回の総会は2017年5月に関西地方で開催予定．