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「HMPS 5.5th Congress」開催される
  9月13日(日),アクロス福岡円形ホール(福岡市中央区)にて標記イベントが156名の参加者を集めて開催された.今回はスピンオフ企画として,従来の講演形式に変わり,使用する陶材システムも臨床手技も異なる4名の演者が円形会場の中央でプレゼンテーションと陶材築盛~形態修正の実演を代わる代わるに行う様子を,2台のビデオカメラで3面のスクリーンに映すというライブデモ形式にて進行した.

  尾形暁信氏(アメリカ・カリフォルニア州/Atelier Ogata)は「インプラント修復失敗症例における補綴的リカバリーのための一提案とその方法」との演題で,メリーランドブリッジ(接着ブリッジ)を用いた審美修復の理論と実際を,欠損した歯肉部への対応も踏まえつつ供覧.

 Alek Aronin氏(カナダ・オンタリオ州/Alek Aronin Dental Lab)は「PJCとPLVのコンビネーション症例における留意点」と題して,両側中切歯をジャケットクラウンとラミネートベニアで修復する症例をもとに,築盛厚みの異なる両補綴物の調和をどのように得るかという理論を紹介した.

  「カスタマイズドオパールエナメルを使用した天然歯のオパール効果再現法―パーシャルベニア2症例」との題で登壇したLuke長谷川氏(アメリカ・アーカンソー州/Ozark Prosthodontics)は,切縁寄り1/3部分を修復するパーシャルベニア症例を提示し,薄く小さい補綴物特有の製作上の注意点をデモのなかで説明した.

  都築優治氏(京都市山科区/Ray Dental Labor)は「左側中切歯のe.max press単独歯クラウンの築盛」と題して,『IPS e.max』(Ivoclar Vivadent.以下,e.max)を使用した単冠製作のポイントを解説.使用するセメントおよび支台歯の色調も考慮に入れたトータルな考察に基づき,最終的なクラウンをどのように製作するか検討することが必要だと述べた.
講演・デモの最中には林氏,高橋氏,司会の福澤将豪氏(アメリカ・ハワイ州/D-Net Dental Laboratory)による質疑やコメントが述べられるなど,日常臨床のヒントとなる情報が息つく間もなく繰り出される,充実したイベントとなった.イベント終了後の高橋氏の挨拶では,次回第6回の開催に向けた活動が始まっていることも示唆された.


※月刊『歯科技工』の後続号にて,詳細な報告記事および参加者によるレポートを掲載予定です.

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