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「The 1st Fumidas」開催される

「The 1st Fumidas」開催される 1 2014年6月29日(日),神田フォーラム ミカサ エコ8F(東京都千代田区)にて,「ステインテクニックを臨床技工に取り入れることで,参加者一人ひとりの歯科技工士としてのさらなる可能性を追求し,新しい一歩を踏み出してほしい」との趣旨で,SNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)などで「ペイント番長」の異名を取る横田浩史氏(カナダ・ビクトリア/SDL)と,「ペイント大将」としてステインテクニックを臨床技工に応用する“同志”である渡邉一史氏(東京都新宿区/河津歯科医院)が企画した標記講演会が開催され,歯科技工士約50名が参加した.

渡邉氏は,上顎左側中切歯のメタルセラミックスおよびジルコニアフレームによる“額縁”上への陶材築盛と内部ステインテクニックのデモンストレーションを行い,「切縁のカットバックは少しずつ,恐る恐ると削るのではなく,最終外形から逆算してためらわずに行う」「マメロンの谷間に黄色系と紫系のステインを混ぜたもの(グレー系のステイン)を置くことで,色調に深みが生じる」「内部ステインによるエナメルクラックは,ステイン材で光と影を表現する作業であることに留意する」といった手技の要点を惜しみなく語った.(後略)

横田氏は,臨床技工で実践している『IPS e.max Press』(Ivoclar Vivadent)の適切なインゴット選択とステイニングのみで「75点の仕上がり」(歯科技工士の目で見れば完璧ではないが,対話距離からの観察では患者と歯科医師の満足が得られるような出来栄え)を得る手法である「3回焼成ステイン法」を紹介し,「的確な歯冠外形の再現と唇側面の個性表現は補綴物の自然感を得るための車の両輪であり,どちらが欠けても歯列との調和は獲得できない」「基本的な明度,彩度,色相はインゴット選択の時点で目標シェードよりやや薄い程度に合わせておき,ステイニングによってキャラクタライズを図りながら,目標歯に一致する明度に落とし込む」といったポイントをスライドで示し,簡単なデモを行った.(後略)

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※講演,デモの詳細は月刊「歯科技工」後続号にて掲載します.

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