8月29日(水)~31日(金),北海道大学(札幌市北区)にて,第49回歯科基礎医学会学術大会・総会が開催された(会頭:脇田 稔・北海道大学大学院歯学研究科).
特別講演を行うGruenberg教授(Geneva大)
29日のサテライトシンポジウムでは,気鋭のシンポジストによる研究発表を中心とした8つのプログラムが組まれ,白熱したディスカッションが展開された.30日のシンポジウムでは,「歯学領域の自然免疫研究」「メカニカルストレスとその分子機構」といった,歯科病態解明のとって,まさに注目のテーマについて議論された.31日の日本学術会議との合同シンポジウム「歯科基礎医学の現状と未来」では,歯科基礎医学の現状分析とともに,次世代の研究者養成等,歯科基礎医学会としての諸課題について検討された.
先端研究は,研究領域の細分化とともに発展する側面をもちつつも,分野横断的な情報交換・情報共有が必須.歯科基礎研究の各分野の最新知見が一堂に会する本学会の存在意義が,改めて示された感がある.