7月19日（木），20日（金），タワーホール船堀（東京都江戸川区）において標記学会が1,500名あまりの参加者を集めて開催された（大会長；前田隆秀，日本大学松戸歯学部）．「子どもの健康は予測から」をテーマとした本学会では，子どもをとりまく環境や生活習慣の変化，食育基本法の制定などの社会情勢を反映した演目が多くみられ，2題の特別講演と教育講演，120題あまりのポスター発表，コ・デンタル企画などの多岐にわたる演題が行われた．
初日に行われた宿題報告では，井上美津子氏（昭和大学歯学部）が登壇．「地域保健における小児歯科医の活動とかかわり方」と題した講演を行った．同日には城石俊彦氏（理化学研究所ゲノム総合研究センター）による特別講演「マウスモデルから歯形成を考える」も行われ，マウスを対象とした遺伝子解析についての発表がなされた．
続く2日目午前の特別講演では，桐島洋子氏（エッセイスト）が「食で創る健康」をテーマに自然の味覚を子どもに伝えることの大切さについて言及．同日午後には，「心と体の関係を遺伝子で予測する」と題した村上和雄氏（筑波大学）による講演，「口腔免疫機構におけるIgAの役割」と題した藤橋浩太郎氏（アラバマ大学バーミングハム校免疫ワクチンセンター）の講演の2題の教育講演および前橋 明氏（早稲田大学人間科学学術院），鈴木みゆき氏（聖徳大学短期大学部），向井美惠氏（昭和大学歯学部）らによるコ・デンタル企画などが行われ，多くの参加者を集めていた．また，学術賞Lion Award受賞者・仲野和彦氏（大阪大学歯学部），奨励賞受賞者・貴田みゆき氏（北海道大学大学院）の両名における受賞者講演も行われた．
次回大会は2008年6月12日（木），13日（金）大宮ソニックシティー（さいたま市大宮区）で行われる予定．
会場の様子
桐島洋子氏による特別講演
