3月17日(土),18日(日)の両日,東京慈恵会医科大学(東京都港区)にて,第22回日本歯科心身医学会総会・学術大会が190名の参加者を集め開催された(大会長:田邉晴康教授).
シンポジウム「歯科治療恐怖症患者の対応」(牛山崇氏・埼玉県開業,西田紘一氏・日歯大,下野勉氏・岡山大)をはじめ,歯科心身医学の概念での対応が必要となるさまざまな病態について,数多くの報告と議論が交わされた.
ワークショップ「歯科心身症の診断・治療ガイドラインについて」(オーガナイザー:永井哲夫氏・慶大,豊福明氏・東医歯大)では,ガイドライン制定のための第一歩としてのディスカッションとの位置付けのもと,保険請求を含めた現実的問題の把握から,求められるエビデンスの方向性,歯科医学教育のあり方についてまで,さまざまな立場からの意見交換が行われた.まずは歯科心身症の確固とした解釈・定義と,歯科がとるべきスタンスについてのコンセンサスのうえに,ガイドラインについての議論があるべきことが確認された.歯科心身症病態への対応については,そのニーズが年々高まりつつあるなか,歯科界へのアピールが急を要するだけに,今後の議論が待たれるところである.