8月26日（水），歯科医師会館（東京都千代田区）にて，平成21年度 日本歯科医師会／デンツプライ スチューデント・クリニシャン・リサーチ・プログラム（SCRP）日本代表選抜大会が開催された．
SCRPは，学生みずからが設定したテーマの研究成果を発表し，その内容を競い合うもので，世界35カ国において実施されている．日本では，1995年に創設されて以来，今回で15回目の開催となり，22校より22名のクリニシャンが白熱した研究発表を繰り広げた．
審査の結果，優勝は日本大学歯学部5年・梶 佳織氏（研究テーマ：撤去容易な熱膨張性矯正用ブラケット接着材の開発），第2位には東京歯科大学5年・高本愛子氏（研究テーマ：コスメティックアドバイスにおける肌の色診断システムの口腔粘膜疾患診断への応用），第3位には北海道医療大学歯学部5年・青木美空氏（研究テーマ：Terpinen-4-ol配合殺菌性根管充填用シーラーの開発）が，上位入賞となった．
大久保満男・日本歯科医師会会長より優勝トロフィーの授与
和泉雄一・副審査委員長（東京医科歯科大学大学院教授・歯周病学）は講評のなかで，「斬新なアイデアであること」「臨床応用へ期待がもてること」を高評価の理由としてあげられ，22名のクリニシャンのさらなる研究活動への期待を述べられた．
なお，優勝者の梶氏は，本年10月にアメリカ・ハワイ州ホノルルにて開催されるADA／SCRP大会に招待され，各国のクリニシャンとともに研究発表を行う．
※優勝者によるADA参加記については，来春の『歯界展望』誌上にて掲載予定．
左より，高木氏，梶氏，青木氏
