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「がん患者さんの口腔ケアシンポジウム」開催される Minimize
Location: Blogs歯科界ニュース学会・研究会レポート    
2009/05/11 18:57

 5月10日(日),株式会社オーラルケア(大竹喜一社長)が主催する標記セミナーが日本消防会館ニッショーホール(東京都港区)にて開催された.本シンポジウムは,厚生労働省がん研究助成金「がん治療による口腔内合併症の予防法及び治療法の確立に関する研究(浅井班)」による静岡がんセンター(静岡県駿東郡)の口腔ケア,摂食・嚥下リハビリテーションのチームアプローチについて発表を行うもので,頭頸部がん治療の最前線からの報告が聞けるとあって,看護師,歯科衛生士,歯科医師などを中心に,当初の定員を大幅に上回る500名あまりの参加者を得た.

oral cancer sympo1.JPG

 午前中の講演では,まず,浅井昌大氏(国立がんセンター中央病院・医師/東京都中央区),全田貞幹氏(国立がんセンター東病院・医師/千葉県柏市)らが登壇.浅井氏が「がん治療による口腔内合併症の予防法及び治療法の確立に関する研究」の概要および頭頸部がん治療の今後の展望について言及し,続いて全田氏が頭頸部がんにおける化学療法の種類と治療成績等の知見や口内炎・粘膜炎の管理の実際についてを豊富な処方例を通して解説した.
 また,静岡がんセンターにおける歯科の立場からは,大田洋二郎氏(歯科医師),辻本好恵氏(歯科衛生士)らが講演し,大田氏が頭頸部がんにおける口腔粘膜炎,味覚障害,歯肉出血等の口腔合併症の病態と歯科的対応について詳説を加えたほか,辻本氏は頭頸部がんの術前・術後における歯科衛生士の役割とアセスメント項目,術後の口腔ケアにおける器具・器材の工夫等の実際を発表した.

oral cancer sympo2oota.JPG←大田洋二郎氏

 午後からの講演では,同センターの妻木浩美氏(看護師)が患者・家族への説明からはじまる口腔ケア介入の流れ,口腔粘膜障害への対応についてを摂食・嚥下リハビリテーションとの関連も含めて展開し,つづいて神田 亨氏(言語聴覚士),山下亜依子氏(管理栄養士),片岡智美氏(薬剤師)らが,それぞれの職種を代表して頭頸部化学療法患者への対応と多職種連携での取り組みについて言及した.
 本シンポジウムで特に強調されていたことは,口腔内合併症の予防・軽減はもちろん,がん治療の完遂率の向上,経口摂取までの期間短縮などの効果が期待される口腔ケアの重要性であり,参加者から質問を募って行われた総合ディスカッションではそれぞれの職種が共通の評価軸をもって患者さんのQOL向上に寄与することが改めて確認され,本シンポジウムは盛会のまま幕を閉じた.

oral cancer sympo3.JPG

 

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