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厚生労働科学研究「フッ化物応用の総合的研究」班 ワークショップ開催される Minimize
Location: Blogs歯科界ニュース学会・研究会レポート    
2009/03/11 11:18

 3月8日(日),厚生労働科学研究「フッ化物応用による歯科疾患予防プログラムの構築と社会経済的評価に関する総合学的研究」のワークショップが東京歯科大学水道橋病院血脇記念ホール(東京都千代田区)にて開催され,約80名の参加者を集めた.
 最初に研究班の主任である眞木吉信教授(東歯大)により3年間の総括が行われた後,研究成果の発表に入った.

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 岡本浩一教授(東洋英和大)は「フッ化物応用のリスク心理学とフロリデーション啓発用DVD作成」と題し,心理学の立場によるフロリデーション(水道水フッ化物添加)浸透のための方向性を示した.小林清吾教授(日大松戸)は「地域歯科保健としてのフロリデーションの展開」と題し,自治体における活動の紹介を行い,行政・市民レベルでの動きや研究班・大学講座の協力状況について述べた.二宮一枝教授(岡山県立大)は「久米島具志川地区フロリデーションの意思決定」と題し,自治体合併に際して中断したフロリデーションプロジェクトの評価・分析を行った.
 西牟田守室長(国立健康・栄養研)は「成人のフッ化物出納からみたフッ化物摂取の意義」と題し,カルシウムおよびナトリウム代謝に関する最新研究を紹介し,フッ素代謝研究の見通しを述べた.古賀寛助教(東歯大)は「日本人のフッ化物食事摂取基準(案)の作成経緯と現況」と題し,学会発の基準案の数値的根拠や,アメリカとの基準値の違いなどについて述べた.
 稲葉大輔准教授(岩医大)は「新たな初期齲蝕の診断法とその有用性」と題し,QLF法による初期齲蝕診断に基づく研究を発表,中垣晴男教授(愛院大)によるフッ化物を利用した初期齲蝕対策の保険点数化の提案を紹介した.高橋信博教授(東北大)は「フッ化物局所応用の口腔細菌に対する影響」と題し,フッ素が細菌を抑制する研究を発表,フッ化物応用の術式による効果の違いについて見通しを述べた.飯島洋一准教授(長崎大)は「フッ化物総摂取量の把握-特定保健用食品の影響について-」と題し,ヘルスリスクアセスメントとしてフッ化物摂取量の平均値のみならず,最大摂取量について把握する必要性を指摘した.

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 花田信弘教授(鶴見大)は「フッ化物洗口剤のOTCの可能性」と題し,欧米諸国と比べて日本ではフッ化物が入手しづらい現状を紹介,薬局で処方なしに購入できるスイッチOTC化や医薬部外品・化粧品化の可能性を指摘した.古賀寛助教は「フッ化物洗口事業の普及率と歯科医療費」と題し,洗口の普及により学童の歯科保険医療費が削減できることを,天津小湊のデータをもとに試算した.
 歯科において予防はますます重視されてきている中,フッ化物はその大きな手段となっており,科学的な視野に立つ情報提供の重要性を痛感する会となった.


【連載】

『歯界展望』2009年3月号
「フッ化物応用の新しい考え方」
 連載にあたって(眞木吉信)
 フッ化物歯面塗布(荒川浩久・黒羽加寿美・久保田友嘉)
「正しく理解していますか? 歯科領域の特定保健用食品」
 緑茶配合フッ化物ガム「キシリッシュプラスエフ」(飯島洋一)


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