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第27回日本接着歯学会学術大会開催される

 2009年2月21日(土),22日(日),仙台市福祉プラザ(仙台市)にて,標記学術大会が開催され,約250人が参加した(小松正志大会長・東北大).
初日は,基調講演「Super Toothの創出に向けて」と題し,本会会長の田上順次教授(東京医科歯科大)が,齲蝕,Toothwear,破折,変色などを抑制する「Super Tooth」という概念を提唱し,接着歯学の展望について講演された.
 2日目にはシンポジウム「修復物の接着性の劣化と長期予後成績」が行われた.新海航一准教授(日歯大新潟)は,臼歯部歯冠色インレーにおけるセメントラインの劣化について,橋本正則講師(北海道医療大)は,レジン修復物の接着構造の経時的変化について,笹崎弘己講師(東北大)は特にⅤ級レジン修復物の辺縁の経時的変化について,それぞれSEM像の緻密な観察を踏まえて発表した.また,久保至誠准教授(長崎大)は,接着耐久性に焦点をあて,長崎大における多数の症例を解析,充填のクラスによる生存率の違いなどのデータを供覧した.最後に登壇した猪越重久氏(東京都開業)は,長期に安定するコンポジットレジン充填のために,適切な充填時期の見極め,健全象牙質の保存,咬合関係の定期的な観察,患者の時間軸を考慮した臨床姿勢などが必要と述べた.

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シンポジウム

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壇上を熱心に見つめる参加者

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ポスター発表でも活発な質疑応答が交わされた

 次回大会は,2010年1月,島根県松江市で開催される予定である.

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