3月22日(月),アルカディア市ケ谷(東京都千代田区)にて,標記記者発表会が開催された.一般社団法人日本歯科医用画像診断支援協会は,診断に苦慮するX線画像の読影サービスを行うことなどを目的として,医療情報分野で実績をもつメディア株式会社の支援を受け2月1日(月)に発足したものである.
最初に,代表理事をつとめる小林馨教授(鶴見大)より,患者から求められる質の高い医療とは,安全な医療のことであり,そのためには正確な診断が必要である.歯科はX線画像が多く使用される分野であり,日常臨床で苦慮する画像診断については,歯科放射線専門医の力を発揮し,サポートしていきたいとの主旨説明が行われた.

次いで,理事である勝又明敏准教授(朝日大)より,本協会の取り組み内容について説明がなされた.医科では普及しつつある遠隔画像診断であるが,歯科では未発達な状況である.パノラマX線写真,デンタルX線写真,CT画像,セファログラムなどの読影依頼が本会事務局に送られると,事務局はメディア株式会社の技術を利用して標準規格DICOM画像データに調整し,オンラインで読影専門医に送る.そして,48時間(緊急時には24時間)以内を目標に読影レポート,診療アドバイスが依頼元へ送られるシステムを予定している.

本サービスは現在,実証実験を推進しており,実際のサービス開始は今夏を予定している.患者に安心な医療を提供する手段として,また,専門医と一般開業医の連携の形態として,今後も注目されるシステムである.