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第51回日本歯周病学会秋季学術大会開催される

 2008年10月19日(日),四日市文化会館(三重県四日市市)にて標記学術大会(大会長:野口俊英氏/愛知学院大学教授)が開催され,歯科医師,歯科衛生士ら約1,700名が参加した.

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野口俊英大会長
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山本浩正氏

 特別講演Ⅰ「歯周治療のパラダイムシフト」では,山本浩正氏(大阪府豊中市開業)が登壇し,歯肉退縮の改善等の歯周形成外科は,患者満足度と歯科医療者側の満足度が一致しやすいのに対し,歯周治療は両者の満足度にずれが生じやすいため,治療効果をさまざまなデータを通して患者に的確に伝えることが重要であると述べ,治療の術式や患者の意識,理解度に応じて,情報の伝え方やツール(X線写真,口腔内写真,プロービングチャートなど)をどのように工夫すべきかを具体例を交えて解説した.
 特別講演Ⅱ「糖尿病,メタボリックシンドロームと歯周病―その予防と治療の現状―」には,小林正教授(富山大学理事,副学長,病院長)が登壇.メタボリックシンドロームおよびそれによって発症率が増すとされている糖尿病と歯周病の関係を最新の知見を踏まえて解説した.また,小林教授が研究リーダーを務めるJDPCStudyにおいては,歯周病が合併症の一つとして位置づけられ,データの収集が進められていることを説明し,歯科医師の積極的な協力を求めた.
 特別講演Ⅱには王宝禮教授(松本歯科大学)が登壇.「歯周病に対する内服による抗菌療法を考える」と題して講演し,歯周基本治療が,歯周病に対する第一選択であるとした上で,歯周病の病型によっては抗菌療法の有効性が示唆されると述べた.また,抗菌剤の使用にあたっては,耐性菌の発現防止などの観点から厳密な適応選択が必要であり,そのためには細菌検査などが不可欠であることを強調した.
 
特別企画講演Ⅱでは,日本学術会議会員の瀬戸皖一特命教授(鶴見大歯学部),大久保満男会長(日本歯科医師会),江藤一洋会長(日本歯科医学会),赤川安正理事長(日本歯学系学会協議会)の4氏が一同に会して,「歯科医療の現状と展望」を題して講演を行い,それぞれの視点から歯科界の現状分析と今後の展望を述べた.

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大久保満男会長

 歯科衛生士教育講演では,「診療所歯科・病院歯科におけるSPTシステムについて」と題して品田和美氏(黒田歯科医院・歯科衛生士),安藤和枝氏(愛知学院大学歯学部附属病院・歯科衛生士)が,それぞれ診療所,病院歯科で働く歯科衛生士の立場から,SPTの実際を症例を通して紹介した.歯科衛生士の職域の拡大にともなって,SPTにおいて歯科衛生士の果たす役割も多様に発展しつつある現状を示すとともに,働く環境や対象とする患者は異なっても,SPTを継続し患者の健康を維持していくためにもっとも重要な要素が「患者との信頼関係」であることに変わりはないことが確認された.

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ベストハイジニスト賞授賞式.佐藤昌美氏
(池田歯科クリニック・歯科衛生士)が
第5回のベストハイジニスト賞を受賞した

 そのほか,動画セッションや市民公開講座,ランチョンセミナー,ポスター発表などさまざまなプログラムが展開された.

 なお,第52回春季学術大会(大会長:高柴正悟氏/岡山大学教授)は2009年5月14日(木)~16日(土)に岡山コンベンショナルセンターにて開催予定

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