やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

PT/OT国家試験必修ポイント
障害別PT治療学 2017

(第9版第1刷:2016年7月10日発行)

正誤表

 この度は,上記書籍をご購入下さいまして誠にありがとうございました.
 以下の箇所に関して誤りがございましたので,ここに訂正するとともに深くお詫び申し上げます.

2017年1月20日更新

箇所
前付30
ページ
第51回国試問題
解説の表
<Steinbrockerのステージ分類> 表
※左のものに差し替え

Steinbrockerスタインブロッカーの肩手症候群の臨床経過>

第1期 ・肩の疼痛,運動制限に伴って同側の手の疼痛,腫脹,血管運動性変化(血流増加,皮膚音上昇,発赤増加)が出現する.
・手指の屈曲制限,他動的な手指の屈曲で強い疼痛が出現する.
・X線所見:手・肩の骨変化(局所性脱石灰化)
・期間:3〜6カ月
第2期 ・肩手の自発痛と手の腫脹は消失するが,皮膚の萎縮、手内在筋の萎縮やDupuytren(デュプイトラン)拘縮様の手掌腱膜の肥厚が出現し手指の可動性は制限される.
・期間:3〜6カ月
第3期 ・手の皮膚や手指筋群の萎縮が著明.手指の完全拘縮が出現する.回復の望みは困難である.
・X線所見:広汎な骨多孔症を示す.
前付80
ページ
第50回国試問題
午後25 4.の解説
4.×:左の深部感覚障害=深部障害は同側の右側に出現する 4.×:左の深部感覚障害=深部感覚は障害されない.
98 問題1
第43回理学療法52問題文
2.術後の固定肢位として関節ごとに異なる.
3.目安となる角度は利用される.
2.術後の固定肢位として利用される.
3.目安となる角度は関節ごとに異なる.
98 問題1
第43回理学療法52解説
3.目安となる角度は利用される. 3.目安となる角度は四肢の関節ごとに異なる(次頁参照)
213 問題2
解答・解説
答 1
深部感覚=振動覚,関節位置覚,関節運動覚
1.運動覚試験=他動的に動かした四肢末端の関節の方向を答えさせる.数回行って正しく答えた回数を記録する(例:5 回中4 回=軽度鈍麻など).筋力が低下していても検査できて障害の程度を判断できるので適切

2.Romberg ロンベルグ 試験=視力低下により開眼時検査困難.また下肢筋力が低下しているので立位姿勢が保てず検査が困難

3.内果での振動覚試験=骨突出部へ音叉を当て,@「脱失」「鈍麻」「正常」の3 段階の程度,A感じなくなるまでの時間を測定する.患者の返答で判断するので患者の主観が入り程度の判断は困難

4.自動運動による再現試験=両下肢筋力が低下しているので自動運動での再現が困難

5.非検査側を用いた模倣試験=両下肢筋力が低下しているので模倣運動が困難
答 3

1. ×:運動覚試験=患者の患肢関節を動かすと同時に口頭試問に答えさせるか他側肢で模倣させる=筋力の低下があるので,運動覚障害があるのか,筋力低下により模倣ができないかがわかりにくい(適切に判断できない).

2. ×:Romberg  ロンベルグ 試験=筋力低下があるので,筋力低下のせいでふらつくのか,深部感覚障害なのかが,適切に判断できない.また視力低下により開眼時・閉眼時の差を確認しにくい.

3. ○:内果での振動覚試験=骨突出部へ音叉を当てる=自動運動は必要ないので筋力低下でも適切な判断が可能

4. ×:自動運動による再現試験=筋力低下のため自動運動が困難=深部感覚障害のためか,筋力低下のせいかであるかの適切な判断が困難

5. ×:非検査側を用いた模倣試験=筋力低下のため自動運動が困難=深部感覚障害のためか,筋力低下のせいであるかの適切な判断が困難
338 問題5
解説
2.強度=運動時の目標脈拍90/分
<目標心拍数の公式>
目標心拍数=(予測最大心拍数ー安静時心拍数)×運動強度(%)+安静時心拍数
予測最大心拍数=220−年齢
2.強度=「110/分を超えない心拍数を目標とする」が正しい.
<心房細動があるときの心拍数の目標>
@安静時心拍数は80/分を超えない.
A24時間平均心拍数が100/分以下であること
B最高心拍数が年齢から予想される最高心拍数の110%を超えない.
C運動時の心拍数が110/分を超えない